とん汁定食 豚汁専門店「とんfe麦多朗」(盛岡市)

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とん汁定食は並でもボリューム満点。テイクアウトも可能で、「そのまま温められるから、鍋持参でもいいよ」と大村さん
とん汁定食は並でもボリューム満点。テイクアウトも可能で、「そのまま温められるから、鍋持参でもいいよ」と大村さん
店頭に立つ大村さん。「コロナに負けず、元気なうちは店を続けたい」
店頭に立つ大村さん。「コロナに負けず、元気なうちは店を続けたい」

 

肉厚豚、豆腐たっぷり

盛岡市のバスセンター跡地から南に向かい裏道を入ると、「東北唯一 とん汁専門店」という気になる看板が目に入る。冬に食べたくなる豚汁。しかし、その珍しさにひかれ、初夏の暑さの中、入店した。「とん汁定食」の「しっかり(並)」を注文する。

 大きめの丼に入った豚汁には、肉厚の豚バラ、ほろほろのタマネギ、ごろっとした豆腐と具だくさん。麦飯が進み、最後の汁一滴まで堪能する。豚肉は、脂の甘みときめ細かい肉質が特徴のブランド豚「もりおかあじわい 林檎りんご ポーク」。そのほか、みそや豆腐も地元産にこだわる。

 店を切り盛りするのは、青森市出身の大村茂さん(75)。食品会社の営業マンとして約35年働き、退職後はパン作りが趣味だった妻と仙台市内でパン店を営んだ。その後、妻の実家がある盛岡市へ。のんびり暮らすつもりだったが、そんな生活にも飽きてしまい、何かやろうと考えた。パン作りの設備を整えるのは大変なので、「いつも作っている豚汁なら」と、2019年11月に店を始めた。

 ベースは大村さんが営業マン時代、新潟で食べたもの。何度も店に通い、手紙を送るなどしてやっとの思いでレシピを教えてもらった。だが今は「自分が作った方がおいしいね」と胸を張る。

 開店後間もなく、新型コロナウイルスの感染が拡大。営業時間を短縮し、豚肉を使った丼や、いためもの定食など、豚汁以外のメニューを考案。現在、豚汁の具材を使ったカレーを試作中で、近くメニューに加えるつもりだ。

 コロナ禍で客足は落ちたが、それでも通ってくれたり、鍋を持参してテイクアウトしてくれたり、様々な人に支えられてきた。「豚肉や豆腐など地元の食材はおいしい。元気なうちは店を続け、盛岡の食材のすばらしさを伝えていきたい」と話している。

感謝の言葉印象的

 店名の「とんfe」とは、「とん汁cafe」の略。カフェのように誰でも気軽に訪れてほしいという願いが込められている。また、「麦多朗」は、仙台で営んでいたパン店の名前。当時、大村さんは客から「麦さん」の愛称で親しまれていたという。

 取材中、大村さんの言葉の端々に、コロナ禍でも来てくれる客に感謝する姿が印象的だった。豚汁を食べた時に広がる優しい味わいは、「麦さん」の人柄だったのかもしれない。

メモ

 「とん汁定食」は「しっかり(並)」が税込み950円、「たっぷり(大)」は1250円、「こじっかり(小)」は800円。自家製ジェラートなどが付くレディースセットは1000円。

 所在地は盛岡市南大通1の7の14。盛岡バスセンター跡地から徒歩約5分。営業は午前11時~午後3時。月曜と第2・4火曜定休。問い合わせは019・618・9755へ。

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