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「連覇」「雪辱」互いに挑む(上)

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 第103回全国高校野球選手権岩手大会が7日、開幕する。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、多くの球児が涙をのんだ。2年ぶりの今大会は、春の県大会覇者の花巻東や盛岡大付など強豪校を軸に、部員減に苦しむ連合チームなど、野球ができる喜びをかみしめながら、甲子園切符を目指して奮闘する。球児らの夏を追った。

紅白戦で実戦感覚を養う花巻東(花巻市で)
紅白戦で実戦感覚を養う花巻東(花巻市で)

 夏大会が迫った6月25日の花巻球場。ノックやポジションごとの練習を終えた花巻東の選手たちが、紅白戦に臨んだ。オレンジ色に染まったグラウンドに、バットから快音が響き、白球が何度もアーチを描いた。ユニホームを真っ黒にした選手からは、春夏連覇へ向け、ミスの許されない緊張感が漂っていた。

 チームは、春大会で4本塁打の佐々木麟太郎選手(1年)や、主砲の田代旭選手(2年)を中心に打撃の層が厚い。同大会では2回戦までコールド勝ちし、決勝の盛岡大付戦は18安打の猛攻で圧倒した。

 「打てるチーム」に飛躍したきっかけは、昨秋の東北大会だ。準決勝で宮城県第1代表の仙台育英に0―1で完封負け。相野七音主将(3年)は「手も足も出なかった。秋のまま臨んだら結果は見えている」と強い危機感を覚えた。

 グラウンドが使えない冬は、室内練習場で振り込み1日1000回以上のノルマを課した。その結果が春大会につながった、と相野主将は自負する。春の決勝では、エース菱川一輝選手(3年)に代わり、中居颯真選手(3年)が完投するなど、投手陣も充実。ただ夏に向け、ライバルチームの成長にも警戒する。佐々木洋監督は「春のように簡単にはいかない。気持ちを切り替えて、守備や打撃の総合力を上げて臨みたい」と引き締める。

走り込みで体を鍛える盛岡大付(盛岡市で)
走り込みで体を鍛える盛岡大付(盛岡市で)

 

 春大会で準優勝に終わった盛岡大付は試合後、関口清治監督が主要メンバーを集めミーティングを開いた。得点圏まで走者を進めたが、花巻東にことごとく要所を抑えられ、最後までホームを踏めなかった。結果は0―15の大敗。「今までにない負け方で一番ぶざまな姿を見た。これでは先輩たちに顔向けできないぞ」。関口監督の強い口調に、選手たちは真剣な表情でうなずいた。

 チームは、先制した時の爆発的な打線が強みだ。高校通算60本以上の本塁打を誇る松本龍哉選手(3年)を始め、下位打線からも長打が狙える。しかし決勝では、初回に先制を許して主導権を握られてしまい、悪い流れを断ち切れなかった。

 そこで夏に向け、精神面を鍛えてきた。練習試合で、試合慣れをしていない2年生投手を起用。先制された後にいかに逆転するか、実践してきた。8点差をひっくり返したこともあり、自信を取り戻しつつある。

 夏の大会は順当に勝ち進めば、決勝で再び花巻東と相まみえる。「花巻東は意識せずとも意識してしまう相手」と田屋瑛人主将(3年)。松本選手は「このままの練習だと負けるぞ」と声を張り上げ、自分たちを追い込む。秋の県大会に続く頂点を目指す。

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2181834 0 2年ぶりの夏 高校野球県大会 2021/07/06 05:00:00 2021/07/06 05:00:00 2021/07/06 05:00:00 紅白戦の様子(花巻球場で)=三品麻希子撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210705-OYTAI50013-T.jpg?type=thumbnail

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