[冒険 潮風トレイル]普代村・三陸鉄道普代駅~国民宿舎くろさき荘 断崖下の道をゆく…商店街でつまみ食い

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 みちのく潮風トレイルは、全区間が遊歩道というわけではない。市街地や舗装された道路を通るコースもある。今回は、普代村の中心部から「国民宿舎くろさき荘」を目指す約8キロのコースを歩く。

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断崖の下に整備されたネダリ浜自然歩道。真横には青い海が広がる(いずれも4月12日、普代村で)
断崖の下に整備されたネダリ浜自然歩道。真横には青い海が広がる(いずれも4月12日、普代村で)

 スタート地点は三陸鉄道普代駅。昨年9月にオープンしたばかりの「道の駅青の国ふだい」が併設されており、村内の情報はここで入手することができる。

 午前10時に駅を出発すると、国道45号沿いにある普代商店街に向かった。各商店はハイカーをサポートする「トレイルエンジェル」に登録されており、休憩できるほか、トイレも利用させてもらえる。食料品店の「下川原商店」に入ると、焼きたてパンの良い香りに包まれた。同店を営む中村英伸さん(49)は「高齢化が進む村では、50歳近い自分が若手。村外からのハイカーは大歓迎です」と迎えてくれた。道中で食べようと、あんパンやクロワッサンを買い込んだ。

 このほか、「上神田精肉店」では、村産の昆布を肉に練り込んだ「昆布メンチカツ」、「三船製菓店」では1食分のエネルギーがあるという「昆布バー」を購入した。店の人とおしゃべりをしながらつまみ食いをしていたら、スタートから1時間ほどで心も体も満腹になった。

焼きたてのパンを店内に並べる下川原商店の中村さん。店内では飲料やお菓子も購入できる
焼きたてのパンを店内に並べる下川原商店の中村さん。店内では飲料やお菓子も購入できる

 その後、東日本大震災の津波から村を守った高さ約15メートルの普代水門のそばを通り、エメラルドグリーンに輝く海を横目に、県道「シーサイドライン」を進む。少し勾配がきつくなったところで脇道にそれ、黒崎漁港を通り過ぎると、今回のコース一番の見所と言える「ネダリ浜自然歩道」にたどり着いた。海に切り立つ断崖の下に約1キロにわたって整備された遊歩道で、断崖と波打ち際の間の細い道を歩くのは、冒険をしているかのようだ。

 次に目指すのは「陸中黒埼灯台」だ。そこに至るには、約750段の心臓破りの階段を上らなければいけない。これまで穏やかな道だった分、さすがに息が上がる。灯台は高さ約130メートルの断崖の上にあり、海を見下ろすと、その高さに驚いた。灯台はニューヨークや北京、マドリードと同じ北緯40度線上にあるといい、近くにはそのモニュメントもある。ふと海の向こうにある外国の町の様子を想像してみた。

 午後2時半に目的地の国民宿舎に到着。大浴場で汗を流すと、疲れが一気に吹き飛んだ。村営の無料バスで普代駅に戻る。大自然だけでなく、地元の人々とのふれあいが楽しめるのもトレイルの魅力だ。

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2972030 0 冒険 潮風トレイル 2022/05/04 05:00:00 2022/05/07 08:17:21 2022/05/07 08:17:21 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220504-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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