[冒険 潮風トレイル]北山崎展望台~三陸鉄道田野畑駅 連なる崖 海のアルプス…はしご、トンネル スリル満点

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 これまではみちのく潮風トレイルの中でも、比較的歩きやすい大船渡市と普代村のコースを歩いてきた。今回は少し難易度を上げ、北山崎の断崖を巡る田野畑村の約10キロのコースに挑戦する。高さ約200メートルの断崖が連なる「海のアルプス」と呼ばれる景勝地だ。

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ごつごつとした手掘りのトンネルは真っ暗で、探検しているような感覚になる(いずれも4月17日、田野畑村で)
ごつごつとした手掘りのトンネルは真っ暗で、探検しているような感覚になる(いずれも4月17日、田野畑村で)

 午前9時半、北山崎の駐車場を出発。展望台までは段差がなく歩きやすい道が続くが、その脇から100メートルほど一気に階段を下ると、展望台から見えていた海がぐっと間近に迫る。ガツガツとした岩肌に、白波が容赦なく打ち付けるその迫力は、思わず後ずさりしてしまうほどだ。

 下った分、今度は100メートルほど階段を上る。壁を登るような急登で、バクバクと心臓の鼓動が聞こえてきた。膝が笑い始めたが、休憩するスペースはない。一気に登り切ると、ベンチで休憩している埼玉県鶴ヶ島市の田中節子さん(74)らの女性グループに出会った。田中さんは以前、青森県八戸市のトレイルコースを歩いたこともあるというが、「切り立った崖や波のすごさなどの迫力は全く違う」と笑顔だった。

 マツやスギの林を下ると、北山漁港に出る。漁港を進むと、はしごの掛かった大きな岩を乗り越える。足を震えさせながら、はしごを下りると、真っ暗なトンネルの入り口を見つけた。

所々に設置されたはしごを使いながら、断崖絶壁を前へと進む
所々に設置されたはしごを使いながら、断崖絶壁を前へと進む

 表面がでこぼこした手掘りのトンネルで、照明もなく、先は見えない。ヘッドライトの明かりだけを頼りに坑道の中を歩くようにゆっくりと進む。はしごといい、トンネルといい、スリルのある道が続く。

 その後、 明戸あけと 海岸で津波に破壊された防潮堤を横目に見ながら進むと、一軒の宿が見えてきた。東日本大震災の津波の被害を逃れ、復興工事に携わる作業員の宿として重宝されてきた「ひらいが海荘」だ。復興が進んだことで作業員が減少し、現在は観光客の受け入れを再開。おかみの畠山香さん(55)は「外国人のハイカーもみられます。ハイカーにもおいしい食事と部屋から見える日の出を楽しんでほしい」と話してくれた。

 午後4時頃、三陸鉄道田野畑駅にゴールした。そばにある「ホテル羅賀荘」で日帰り入浴を楽しむのも良いだろう。観光乗合タクシー(要予約)で北山崎の駐車場に戻ることができた。

 南北の日本アルプスを実際に登ってきた記者自身にとっても、北山崎のコースはハードで楽しかった。体力に自信のある方にはおすすめだ。

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2973218 0 冒険 潮風トレイル 2022/05/05 05:00:00 2022/05/07 08:16:21 2022/05/07 08:16:21 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220504-OYTAI50043-T.jpg?type=thumbnail

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