暴風雪 停電や交通乱れ
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県内は7日夜から8日にかけ、低気圧が急速に発達しながら通過した影響で暴風雪となり、停電や交通機関の乱れが出た。
盛岡地方気象台によると、最大瞬間風速は7日夜に遠野市で27・2メートル、盛岡市で25・4メートルを記録。8日午前5時までの24時間降雪量は雫石町で30センチ、二戸市で26センチを観測した。
県によると、人や住宅への被害はなかったが、洋野町が所有する倉庫のシャッターが大破した。また釜石海上保安部によると、7日午後9時40分頃、大船渡港に停泊していた福岡県のコンテナ船「しんせと」(749総トン)が強風で流されてカキ養殖施設に乗り上げた。約10分後に自力で抜け出した。
東北電力ネットワークによると、一関、花巻両市で7日夜~8日朝に倒木などで延べ1118戸が停電した。
JR東日本によると、東北新幹線は水沢江刺―北上駅間で架線につららが付着し、盛岡―仙台駅間で8日、始発を含め上下線30本で運転を見合わせ、約6500人に影響が出た。地上設備の氷雪を解かすスプリンクラーの故障が原因とみられる。8日は秋田新幹線や在来線2線にも運休や区間運休が出たほか、花輪線や北上線は終日、計画運休を行った。
高速道路も7日午後10時頃から東北、八戸、釜石各自動車道で上下線計4区間が一時通行止めとなった。
雪は9日も内陸を中心に断続的に降る見通し。