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岩手大で県産「ビール部」始動…「地域経済盛り上げたい」

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学生独自のビール造りに取り組む佐藤さん(左)と高橋さん(7月6日、盛岡市の岩手大で)
学生独自のビール造りに取り組む佐藤さん(左)と高橋さん(7月6日、盛岡市の岩手大で)

 

 岩手大(盛岡市)で、県産大麦だけを使ったビールの醸造を目指す学生団体「クラフトビール部」が始動した。近く陸前高田市でビール大麦の栽培を始め、来年以降、オリジナルのビールを仕込む計画だ。学生たちは「自分たちが造る地ビールで、地域経済を盛り上げたい」と意気込む。(広瀬航太郎)

 活動は、同大独自の教育プログラム「学内カンパニー」の一環。学生はいわゆる「仮想企業」を設立し、事業計画が承認されれば、大学から予算が割り当てられる。学生たちは予算の範囲内で、ものづくりの環境整備から実際の開発まで行う。同大では6月に認定されたクラフトビール部を含め、計14団体がカンパニーとして登録されている。

 代表の農学部3年佐藤 りょう さん(22)は元々、県内の耕作放棄地を管理する学生団体に所属していた。「これまで県内で栽培されてこなかった農作物を育てることで、農地の活用方法も見いだせるのでは」。そう考え、日本が需要の9割を輸入に頼っているとされる麦に注目した。

 早速、陸前高田市で麦を育てる知り合いの農家に声をかけ、ビール大麦の栽培を打診したところ快諾された。今年の秋に種まきを行う予定で、来年6月頃の収穫を見込む。盛岡市の「ベアレン醸造所」の協力も取り付け、収穫された大麦を原料に、同社の施設でビールの醸造を構想している。

 さらに、ビールを仕込む際に出る「モルト(麦芽)かす」を使い、ぬか漬けを作る計画も進行中だ。モルトかすには、ビタミンやたんぱく質が豊富に含まれているが、通常は廃棄されてしまう。副代表の3年高橋花さん(21)は「新たな付加価値を与えることで、麦の単価向上も期待でき、地域経済の活性化につながる」と力説する。こちらは山田町の老舗漬物店からアドバイスを受け、将来的に商品化を目指すという。

 学内カンパニーの認定に関わる同大の対馬登特任教授は「大学の予算を使えるので、『倒産』のリスクを恐れず大胆な挑戦ができる。学生たちの意欲を尊重するようにしている」と話す。現在、学生15人が「社員」として参加し、県内の醸造所の取材などを通じて、ビールのさらなる活用方法を模索している。佐藤さんは「ビール造りを環境や地域経済の問題解決につなげる前例を作りたい」と力を込めた。

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2345622 0 ニュース 2021/09/07 05:00:00 2021/09/08 22:10:32 2021/09/08 22:10:32 学生独自のビール造りに取り組む佐藤さん(左)と高橋さん。モルトかすを有効活用し、「環境・食糧問題の解決に貢献したい」と口をそろえる(7月6日午後3時36分、盛岡市の岩手大で)=広瀬航太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210906-OYTNI50014-T.jpg?type=thumbnail

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