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ステップファミリーの支援団体を設立した牧口亜樹さん
ステップファミリーの支援団体を設立した牧口亜樹さん

 ◇ステップファミリーの支援団体設立 牧口 亜樹さん 40

 子連れで再婚した家庭を支援する「ステップファミリーサポート協会カモミール」を今年、高松市に発足させた。自身も、互いの子ども2人ずつを連れて再婚し、絆を深めるまで悩んだ経験を持つ。「同じ立場で悩む人たちを支えたい」との思いを胸に、当事者らの交流の場を定期的に設けている。

   ■   □

 先月中旬、高松市内で開かれた2回目の交流会。子連れ再婚した女性ら数人が集まった。「子どもの進路について、夫に相談しにくい」「自分の子と相手の子への対応に差ができてしまう」。口々に悩みを打ち明ける参加者を「頑張らなくていい。今できることをやれば十分です」と励ました。

 20歳で結婚し、1男1女を授かったが、27歳で離婚。その後、2人の息子を育てる夫(39)と出会う。子ども同士が同じ保育園に通っており、同居前からそろって公園で遊ぶこともあった。「家事が忙しくなると覚悟したけど、一緒に暮らすことを楽しみにしていた」

 ところが、再婚生活は戸惑いの連続だった。自分の子どもはおとなしい一方、夫側は活発で、おもちゃやごみの片付けが苦手。「あなたから注意してよ」と、夫にいらだちをぶつけた。ともに相手の子の短所ばかりが目に付き、夫婦げんかを繰り返した。

 「自分が選んだ子連れ再婚。ちゃんとしなきゃ」という思いも、自分を追いつめた。同じ境遇の友人はおらず、相談できる窓口もない。幸い、子ども同士はけんかをせず、夫婦で話し合いを重ねてわだかまりを解消していったが、家族に連帯感が生まれるまでに5年以上が経過した。

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 転機は2年前。「ステップファミリー」と呼ばれる同様の家族を描いた漫画に出会ったことだ。新生活への期待と、その後の葛藤、克服――。登場人物の歩みが、自分と重なった。

 「悩んでいたのは自分だけじゃなかった。もっと情報があれば、イライラせずに家族に接してあげられたかもしれない」

 今年4月にカモミールを設立すると、直後に漫画の原作者が理事長を務める支援団体・NPO法人「M―STEP」(千葉県)の研修を受け、その四国支部も兼ねることになった。現在、隔週月曜の午後1時半から2時間、無料相談に応じ、カウンセリング(有料)も進めている。

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 親子関係を築く難しさ、生活習慣やしつけの違い、さらに離別した実の親との面会交流……。多くの困難、課題を抱えた家庭がある。

 特に胸を痛めたのは、善通寺市から東京都目黒区に転居した船戸結愛ちゃんの虐待死事件。加害者は義父だった。「虐待は許されないが、再婚家庭の葛藤やストレスが両親にきっとあったはず。公的機関とは別に相談できる場所があれば、状況は変わっていたかもしれない」と思う。

 今は、婚姻件数の4組に1組が再婚で、ステップファミリーも増えている。「自分の経験を伝えることで、少しでも前向きになってもらえればうれしい」。支援の輪を広げる考えだ。(岡田英也)

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54268 0 人あり 2018/12/16 05:00:00 2018/12/16 05:00:00 ステップファミリーの支援団体を設立した牧口亜樹さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181215-OYTAI50002-T.jpg?type=thumbnail

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