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「命の大切さ」 子どもに

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「子どもたちに強く生きてほしい」と話す岡田さん(坂出市で)
「子どもたちに強く生きてほしい」と話す岡田さん(坂出市で)

一般社団法人「青少年健全育成協会」理事の絵本作家 岡田 さえさん 46

 全国の幼稚園や小中学校、高校などを講演で回り、子どもたちに「命の大切さ」を伝えている。絵本作家としても、ラオスでの不発弾撤去支援活動の経験も踏まえ、命をテーマにした作品を制作。「自分は一人じゃないことに気づいてほしい」と切に願う。

 2011年から県家庭教育推進専門員として、乳幼児や小学生の保護者向けに、親同士が楽しく子育てについて学び、家庭内で親子が良好な関係を築けるようサポートしてきた。

 多くの親が子育てや仕事で悩みを抱えていることを知り、若い頃に両親に苦労をかけた自身の経験も糧に「苦しむ人に少しでも早く『大丈夫だよ』と声をかけられる存在になりたい」と、講演活動を始めた。

 女手一つで一人息子を育てながら仕事に追われ、心苦しさを感じていた17年のある日、1枚の写真が目に留まった。

 満面の笑みを浮かべるラオスの子どもの姿。「決して裕福ではないはずなのに、なぜこんなに幸せそうなのか」。2か月後には、現地に飛んでいた。

 北部・シェンクワン県のとある村。米軍がベトナム戦争の拡大に伴い、ラオスの内戦にも介入し、クラスター爆弾を投下。その不発弾が、今も残る地域だ。

 不発弾の被害で視力や腕を失った子どももいた。数キロ離れた井戸まで水をくみに行かざるを得ない状況でも手を取り合い、笑顔を絶やさない。「これが生きる力かと衝撃を受けた」

 日本では、未成年の自殺者が毎年数百人に上る。「心の貧困を解消し、子どもたちに強く生きてほしい」。18年春頃から絵本の制作を企画し、約1年かけて「いのちのおはなし」を完成させた。

 森で動物や植物たちと暮らす少女が、困難に直面しながらも仲間と力を合わせ、大切なものに気づいていく内容。「たったひとつのいのち」「まもりたいいのち」などの言葉を添えた。

 同年から青少年健全育成協会の理事を務め、学校などでの講演では、絵本を手に「一人で抱え込まないで」「困っている人に見て見ぬふりをしないで」と伝える。ある中学校では、一度自殺を図った不登校の女子生徒が講演を聞き、高校進学につながったという。

 今も半年に1度は、ラオスでの不発弾撤去の支援に携わりながら、子どもたちとの交流を続ける。ベトナムやバリ島にも足を運び、小学校で絵本の読み聞かせも行う。

 20年11月には、いじめをテーマにした2作目を制作し、現在も新たなストーリーを考えている。「常に『命』を軸に、社会問題に向き合った絵本を作っていきたい。子どもだけでなく、大人が読んでも心に響くものになれば」(林信登)

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2124428 0 人あり 2021/06/15 05:00:00 2021/06/15 05:00:00 「子どもたちに強く生きてほしい」と話す岡田さん(坂出市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210615-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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