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紙のまち 高校生躍動

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映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」 愛媛県四国中央市

 舞台は、製紙会社が集中する「紙のまち」四国中央市。高校の書道部員らが廃れていく地元商店街を見るうち、「書道パフォーマンス甲子園」の開催を思いつく。成海璃子演じる部長の里子が、部員らに訴える。

 「紙はこの町そのものなんよ。紙が町の宝物やということを伝えんといかんのよ」

      ◇

 映画のモデルとなったのは、三島高校書道部。「書道ガールズ」と名付け、知名度を高めたのは、地元放送局だった。

 話は、同校が創立80周年を迎えた2003年までさかのぼる。この年の11月、書道部は「国際高校生選抜書展」で、団体と個人で全国優勝。活躍を聞いた、当時、南海放送のディレクターだった制作部長の荻山雄一さん(49)が、学校にかけた1本の電話から、すべてが始まった。

 「音楽に合わせ、大きな文字を書くパフォーマンスも、スーパーとかでやっています」。テレビマンの勘が働いた。

 翌04年4月の入学式からカメラが回り、密着取材が始まった。書道部の活動は、ローカル番組で紹介され、05年には、30分の正月番組で放送。さらに、日本テレビの「NNNドキュメント」で、荻山さんが名付けた「書道ガールズ」というタイトルで2回全国放送された。

 荻山さんは番組作りだけにとどまらなかった。08年3月、「“書のデモンストレーション”大甲子園」と題する企画を四国中央市に提案。7月には、ついに第1回「書道パフォーマンス甲子園」の開催にこぎつけた。

 10年には、日本テレビが映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」を制作。全国公開され、ヒット作となった。

      ◇

 05年度の副部長を務めた阿佐(旧姓高橋)沙織さん(34)や真鍋和也さん(33)は「映画では、楽しく描かれているが、実際は過酷で、厳しかった」と振り返る。平日は放課後から午後9時まで、土日は午前9時から午後5時までの練習で、「ひたすら、書き続ける毎日だった」という。

 昨年、新型コロナウイルスで中止となった「書道甲子園」が、今年は7月25日に開催されることが決まった。三島高校は4大会ぶり10回目の本戦出場を決めた。

 石村萌衣さん(18)は、「母から『小学生の頃からの夢がかなってよかったね』と祝福された。昨年の3年生の無念を晴らすためにも優勝を目指す」と意気込み、部長の高橋七海さん(17)も「本戦出場は、部員全員の悲願だった」と話す。顧問の福本温子教諭(33)は「コロナ禍で何もできず歯がゆかった昨年と違い、今年はチャンスを得た。全力で勝負をかけたい」。

 書道ガールズたちが躍動する夏が帰ってくる。墨痕鮮やかな大書が、紙のまちを元気にする。(岩倉誠)

      ◇

 2010年5月に公開。主人公の書道部部長・早川里子(成海璃子)は、篠森香奈(桜庭ななみ)、好永清美(高畑充希)らと書道部の活動に打ち込む。顧問となった臨時教員池沢宏人(金子ノブアキ)の大筆を使ったダイナミックな書に衝撃を受け、自分たちの求める書道のあり方を追求する中で、「書道パフォーマンス甲子園」を開催する青春物語。

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2178832 0 四国 ストーリーズ 2021/07/05 05:00:00 2021/07/04 23:52:30 2021/07/04 23:52:30

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