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「水泳ニッポン」地元の誇り

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五輪・パラへ たたえる

14歳10か月で金 北村久寿雄さん

 1932年のロサンゼルス五輪は「水泳ニッポン」を世界に印象づけた。金メダル5個のうち、男子1500メートル自由形で優勝した北村久寿雄さんは当時、旧制高知商(高知市)の3年生。14歳10か月での金メダルは今でも日本男子の最年少記録として残る。

 北村さんは32年9月9日付の読売新聞に手記を寄せている。〈母国の人達の期待にそむかぬやうに勝たねばならぬと思ひました〉〈幸ひにして私が優勝する事が出来たのは何よりの喜びです〉

 高知商水泳部は11年創部。昭和初期までプールはなく、市中心部の鏡川が練習場だった。部員たちは流れに逆らって泳ぎ、鍛えた。ロス五輪800メートルリレー金メダルの横山隆志さんも卒業生。同校のリレーメンバーは「無敵艦隊」と言われていた。

 水泳部の卒業生でつくる「鏡水会」副会長の山本雄一さん(63)は「北村さんはリレーでタッチの差で敗れたとき、押し入れで布団をかぶって泣いていたと聞いた。その責任感と負けず嫌いが強さにつながったと思う」と話す。

 北村さんは日本マスターズ水泳協会の初代会長を務め、96年に78歳で亡くなった。金メダルは2014年、家族の「古里に帰るべきだろう」との意向で高知市のくろしおアリーナで展示されることになった。

 母校の高知商プールには偉業をたたえる銅板が埋め込まれている。「すごい先輩がいたと父から聞いていた。高知商に入るきっかけ、大きな目標になった」。同校水泳部主将の3年佐古田 彩里ひかり さん(17)は伝統の重みをかみしめる。

2大会連続優勝 遊佐正憲さん

遊佐さんが獲得した2つの金メダル
遊佐さんが獲得した2つの金メダル

 ロサンゼルスに続き、1936年ベルリン五輪の水泳800メートルリレーでも優勝した日本。メンバーの一人、 遊佐ゆさ 正憲さんの二つの金メダルは、出身地の香川県多度津町の町立資料館に保管されている。

 旧制多度津中(現・県立多度津高)への入学が金メダルへの道を開いた。古式泳法の達人だった校長が「五体の鍛錬に最高だ」と奨励し、24年パリ五輪の同リレー4位入賞者を指導者として招いた。地元財界も協力して県内ではまだ珍しかったプールを寄贈した。

 住民の夢を背負い日大に進学した遊佐さんは、ベルリン五輪100メートル自由形でも銀メダルを獲得。40年に開催が決まっていた東京五輪でも期待されたが戦争の激化で中止され、3大会連続金メダルは幻となった。

 同資料館は今春、東京五輪に向け、遊佐さんの業績を紹介する企画展を開いた。西山慶祐館長は言う。「才能に恵まれていたことはもちろん、それを開花させる環境を地元の人たちが整備し、支えたことがメダルにつながったのだろう。次に続く香川県人がメダルを獲得するのが楽しみでなりません」

(古谷禎一、新居重人)

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2147601 0 New門@四国 2021/06/23 05:00:00 2021/06/23 05:00:00 2021/06/23 05:00:00 遊佐さんが獲得した二つの金メダル(多度津町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210623-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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