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五輪・パラへ 支える

交流 心のよりどころ 池透暢さん

池さん(前列左から2人目)を支えるチームの選手やマネジャーら(高知市で)
池さん(前列左から2人目)を支えるチームの選手やマネジャーら(高知市で)

 車いすがぶつかり合う音が高知市内の体育館に響く。「相手が『ここはない』と思うところに動くことをイメージして!」。車いすラグビーで東京パラリンピックを目指す池 透暢ゆきのぶ さん(40)(日興アセットマネジメント)が同ラグビーチーム「Freedom」のメンバーに声をかける。

 チームは東京や大阪、北海道などの20~50歳代の10人で構成。池さんの人間性にひかれ、全国から高知に集まってくる。「絶対に声を荒らげず、相手をたてるこまやかな気遣いがある」。10年前の発足時からマネジャーを務める看護師の清遠由美子さん(47)が言う。

 京都市の会社員松岡幸夫さん(49)は、リオパラリンピックで銅メダルを獲得した日本代表に感動して始めた。「チームは楽しいし、こんなおっちゃんを歓迎してくれてうれしいじゃないですか」

 池さんは車いすラグビー日本代表で主将を務め、正確なパスと機敏な車いす操作は世界レベルと評価される。東京パラに向けての合宿など気が抜けない日々が続くなか、チームのメンバーとの交流が心のよりどころになっており、「必要とされる居場所があって幸せ」と感謝する。

 「透暢さんは日本代表でも頑張っている。肩の力が抜けるような環境を作ってあげたい」。大阪から高知に通う理学療法士の渡辺紗代子さん(37)が話す。池さんの目標は金メダル。「きれいな涙を見たいですね」。チーム全員の願いだ。

経験、役割 次世代へ 柚村誠さん

東京五輪にボランティアとして参加する柚村さん(高知市で)
東京五輪にボランティアとして参加する柚村さん(高知市で)

 観客の案内、競技の備品管理、海外からの要人の接遇、メディアへの対応……。東京五輪・パラリンピックでは約7万人の大会ボランティアが九つの業務に携わる。

 赤十字救急法指導員の資格を持つ高知市の柚村誠さん(65)は、マラソンや競歩、サッカーの予選がある札幌市の大通公園や札幌ドームを5、6人のチームで巡回する予定だ。選手が転倒してけがをしたり、観客が熱中症で体調を崩したりしたとき、医師や看護師が駆けつけるまで応急処置にあたる「ファーストレスポンダー」の役割を担う。

 2019年夏から、オンラインなどで研修を重ねてきた。新型コロナウイルスの感染対策が欠かせず、「自分も要救助者も絶対にマスクを外さず、耳元で声をかけるのでなく、腕1本分離れるよう気をつけたい」という。

 阪神大震災や東日本大震災などの発生時、被災地に駆けつけて医療班を支えてきた。その経験を生かしながら、世界の人と触れ合おうとボランティアに応募。コロナ禍で交流は制限されそうだが「日本に来てくれる選手たちを全力でサポートし、この経験とボランティアの役割を次世代に伝えていきたい」。そう決意している。(小野温久、阿部俊介)

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2151539 0 New門@四国 2021/06/24 05:00:00 2021/06/24 05:00:00 2021/06/24 05:00:00 池選手(前列左から2人目)を支えるチームの選手やマネジャーら(高知市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210624-OYTAI50010-T.jpg?type=thumbnail

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