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玉楮象谷 直筆スケッチ

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南宗画や山水図 精密に模写

 香川漆芸の礎を築いた玉楮象谷たまかじぞうこく(1806~69年)が江戸時代後期、当時流行していた南宗画や山水図を模写した直筆の画帖がじょう(スケッチ)が、高松市の県漆芸研究所に展示されている。象谷の書画はほとんど知られておらず、同研究所は「象谷の文人趣味への傾倒や、細やかな筆致がみられる貴重な資料だ」としている。(高山智仁)

高松で展示 香川漆芸の礎築く

 スケッチは、1849年制作の「図稿 玩翠がんすい」。折り畳んだ状態(折り本形式)で縦13センチ、横6センチ、厚さ1・1センチの上下2冊。中国の山や川、鶴などが墨を使って細やかな筆遣いで描かれている。

展示されている象谷のスケッチ(高松市で)
展示されている象谷のスケッチ(高松市で)

 表紙には、象谷の屋号である「紅花緑葉堂こうかりょくようどう」と記されており、画中には、嘉永2年に象谷が書き写したとする「嘉酉仲冬 象谷寫」との記載もある。

 同研究所や高松工芸高でも教べんを執った、漆芸家の伊賀寛泰さん(76)の父が、戦後に古書店で購入したものが保管されていた。漆芸家だった父は、先輩で人間国宝の磯井如真(1883~1964年)に箱書きを依頼し、如真は「貴重なる先生を知るに足る資料なり」と記していた。

 伊賀さんが自身の作品とともに、スケッチを同研究所に寄贈することになり、同研究所が改めて専門家に鑑定を依頼したところ、象谷の直筆だと確認されたという。

 伊賀さんは「偉大な作家のデッサン力、表現力の一端を知ることができる作品。後世に残し、多くの人に見てもらいたいと思い、同研究所に託した」と話す。

 スケッチは現在、同研究所がある県文化会館(高松市番町)の1階香川漆芸ホールで開催されている「詩情豊かな蒟醤きんまの美 伊賀寛泰展」で2月14日まで、展示されている。観覧無料。午前9時~午後5時。問い合わせは、同研究所(087・831・1814)。

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1804248 0 ニュース 2021/01/29 05:00:00 2021/01/29 05:00:00 2021/01/29 05:00:00 展示される象谷のスケッチ(高松市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210128-OYTNI50036-T.jpg?type=thumbnail

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