犬、猫の殺処分 減らそう

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高松市 CF第2弾

 全国の中核市で「ワーストクラス」の犬や猫の殺処分を減らそうと、高松市が、対策費のクラウドファンディング(CF)を行っている。8~9月に募った不妊去勢手術費は目標額を達成。10月からの第2弾では、犬、猫の一時保護施設整備に充てる考えだ。市は「多くの人に実情を知ってもらうきっかけになれば」と期待する。(猪原章)

一時保護、譲渡事業費に

センターで保護されている猫
センターで保護されている猫
さぬき動物愛護センターでの譲渡会の様子(高松市で)
さぬき動物愛護センターでの譲渡会の様子(高松市で)

■中核市で最悪

 高松市生活衛生課によると、殺処分は2019年度、全国の中核市の中で、犬がワースト1位(285匹)、猫8位(329匹)。

 「人に れていない」などの理由で殺処分されやすい野良犬と野良猫の繁殖をいかに抑えるかが課題となっており、同課は「香川は気候が温暖で、野良犬、野良猫が越冬しやすいため山から市街地に下りてきやすい。無責任な飼育放棄やエサやりも繁殖の一因」と分析する。

 狂犬病予防法では、野良犬は不妊去勢手術を施しても、野に放つことは許されていない。一方、犬より猫の方が繁殖能力が高いが、野良猫は手術後、元の生息場所に戻すこともできる。

 このため、市は「入り口対策」として猫の不妊去勢手術費を賄うためCFを企画。8月から100万円を目標額に掲げて募集すると、締め切りの9月30日までに208万円が寄せられた。寄付金は今後、手術費を1匹あたり1万円を上限に補助する事業に充てられる。

■市民の関心向上に

 有効な「出口対策」とされているのは、保護した犬や猫を希望する飼い主に譲る「譲渡事業」だ。

 県と市は19年から、譲渡事業などを行う「さぬき動物愛護センター」を共同運営。センターによると、開設以降の譲渡数は増加しており、19年度は県内で犬1189匹、猫512匹が譲り渡された。

 20年度(速報値)も犬1170匹、猫498匹と高い水準を維持。殺処分される割合は、昨年度の速報値で保護された犬の31・2%(前年度比10・3ポイント減)、猫41・0%(5・4ポイント減)と減少傾向にある。

 更なる対策のため、市は10月3日から、1000万円を目標に第2弾のCFを開始。「出口対策」として、犬猫の一時保護施設の整備(24年度中を予定)や、センターでの譲渡事業などに活用される。

 市生活衛生課の担当者は「殺処分ワーストの状況から脱却するには、十分な態勢、資金が必要。今回のCFを機に、犬、猫の飼育マナーや市民の関心の向上につながれば」と話す。

 CFは今月31日まで専用サイトから。問い合わせは同課(087・839・2865)。

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2561716 0 ニュース 2021/12/01 05:00:00 2021/12/01 05:00:00 2021/12/01 05:00:00 さぬき動物愛護センターで保護されている猫(高松市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211201-OYTNI50008-T.jpg?type=thumbnail

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