<3>規格外のサツマイモ使用

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大隅産のサツマイモを使ったチーズケーキなどを手にする藤田さん(左)と麻弥さん
大隅産のサツマイモを使ったチーズケーキなどを手にする藤田さん(左)と麻弥さん

 ◆鹿屋の店 生産者の意欲も向上

 鹿屋市今坂町の「おいもdeカフェ」は、名前の通りサツマイモを使ったシフォンケーキやプリン、パイなどを販売している。使っているのは大隅産で、どれも二股に分かれていたり、途中で切れたりした規格外品。かつては捨てられていたサツマイモがスイーツとして生まれ変わり、多くのリピーターをつかんでいる。

 サツマイモ卸売会社を営む藤田京子さん(58)が2014年にオープンさせた。藤田さんは約20年前、夫の政則さん(65)と同社を創業。曽於市や錦江町などの農家から買い取ったイモを選別して全国に出荷していたが、全体の約2割が規格外品だった。多いときには年間100トンほどを処分し、費用が200万円に上ることもあった。

 「生産者が一生懸命育てたサツマイモを処分するのは心苦しかった」と藤田さん。そこで思いついたのが、スイーツへの加工だった。早速、工場の隣に木造平屋の店舗を建設。近所の洋菓子店に通いながら菓子作りを学び、試作を繰り返しては店主にアドバイスをもらい、メニューを考えた。

 原料は主に紅はるか、安納芋、桜島紫芋の3品種で、長女の麻弥まみさん(34)やパート従業員と手作りしている。いずれも甘みが強い品種で、店内にはその甘さを最大限に生かしたスイーツが並ぶ。

 一番人気はスイートポテト(税込み200円)。焼いたイモを裏ごしし、卵やバターなどを加えてオーブンで焼き上げる。キツネ色の焦げ目と、ねっとりとした食感が特徴だ。

 店の存在は、生産農家にもいい影響を与えている。志布志市の上迫誠さん(54)は「農薬の使用を控えるなどして味を追求すると、虫が付いたり形が崩れたりする。それでも買い取ってくれるので、安心しておいしいイモ作りに集中できる」と強調する。

 藤田さんは、スイーツ作りを通したまちおこしも見据える。「『おいもdeカフェ』のお客さんに大隅産のサツマイモの魅力を知ってもらえば、生産者の意欲も向上する。いずれは地域全体を盛り上げることにつながるはず」と力を込めた。

 問い合わせは同店(0994・42・3226)へ。

無断転載禁止
61274 0 甘味新時代 2019/01/04 05:00:00 2019/01/04 05:00:00 サツマイモを使ったチーズケーキなどを紹介する藤田さん(左)と麻弥さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190106-OYTAI50006-T.jpg?type=thumbnail

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