南風病院、高齢者特化の外来 来夏にも
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地域医療の中核を担う急性期病院「南風病院」(鹿児島市、338床)が、来夏にも高齢期医療に特化した外来機関「高齢者・健康長寿医療センター」を開設することが分かった。高齢者人口の増加を見据え、認知症や生活習慣病などの専門外来を設けるほか、専門機関として健康寿命の延伸のための予防医療にも取り組むとしている。
同病院によると、センターには、認知症と生活習慣病のほか、加齢に伴い運動機能が低下する「ロコモティブシンドローム」(ロコモ)の専門外来も設置する。この3外来を南風病院の専門医らが担当。センター長には、高齢期医療を専門とする虎の門病院(東京)前院長の大内
南風病院は、がん診療を行う設備や体制が整っている県がん診療指定病院や、へき地の診療所を支援するへき地医療拠点病院などに指定されており、地域医療の中核機関となっている。
団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、高齢期医療に特化した体制の構築を早急に整える必要があると判断したという。
センターは、南風病院の近隣にある別の病院建物を買い取り、改修を進める。夏頃の開設を目指している。横山俊一・脳神経外科部長は「高齢に伴う疾病や体の不具合を総合的に診療できる専門機関の構築を目指したい」としている。