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鹿屋市文化財「大園橋」撤去へ

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文化財指定の解除の方針が決まった大園橋
文化財指定の解除の方針が決まった大園橋

 河川の氾濫を引き起こす恐れがあるとして、鹿屋市が、肝属川の中流域に架かる石橋「大園橋」(市指定文化財、鹿屋市祓川)の文化財指定を解除し、撤去する方針を決めた。市文化財保護審議会から意見を聞き、正式決定する。周辺では昨年7月の豪雨で浸水被害が発生しており、地元住民は「地域の宝だが、やむを得ない」と話している。

 県教委の担当者は、防災を理由に文化財指定を解除・撤去するケースは「聞いたことがない」と話す。

 市教委によると、大園橋は全長約30メートル、高さ5メートルの二連橋(めがね橋)。1904年(明治37年)、石工の里として知られる鹿児島市・伊敷から石工を招き、現在の鹿屋市の中心部と輝北方面を結ぶ道路として整備された。

 周辺の道路整備が進んだ1985年(昭和60年)前後に撤去計画が浮上したが、住民らが「鹿屋の数少ない石橋で残すべきだ」と保存活動を展開。市が88年(昭和63年)に文化財に指定後、地元住民で作る保存会が、定期的な清掃活動などで守ってきた。

 ところが昨年7月6日の豪雨で流木が引っかかるなどし、上流側の越水で周辺の家屋約15戸が浸水。人的な被害はなかったが、地元町内会は「想定を越える雨量で再び起きる恐れがある」と判断。その後、撤去や移築保存を求める要望書を市に提出していた。

 橋を管理する市道路建設課によると、肝属川の流路を変更するなどの対策を検討したが、大規模な財源や時間が必要となるため断念。指定を維持したまま別の場所で移築・保存することも「移築後の安全管理が難しい」と見送る方針。

 市教委は、撤去を踏まえた指定解除の是非を検討する文化財保護審議会を24日に開く予定。審議会が示した判断を受け、市が撤去や保存方法を最終決定する。

 祓川町内会の楠原修会長は「撤去が決まれば非常に寂しいが、住民の命より大切なものはない。石橋の歴史を何らかの形で語り継いでいきたい」と話した。

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2366120 0 ニュース 2021/09/15 05:00:00 2021/09/15 05:00:00 2021/09/15 05:00:00 文化財指定の解除と撤去の検討が進む大園橋(10日午前10時43分、鹿屋市で)=小山田昌人撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210914-OYTNI50026-T.jpg?type=thumbnail

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