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幕末から明治維新期に活躍した郷土の先人を分け隔てなくたたえる「第1回維新先覚者顕彰祭」が8日、鹿児島市加治屋町の甲突川左岸の緑地で開かれた。「西南之役
西南戦争では、薩軍と官軍の敵味方に分かれて戦ったため、今でもしこりが残るとされている。また、人気の高い西郷隆盛に比べ、政府側だった大久保利通らの顕彰は進んでいない。
このため、過去のわだかまりを克服しようと、識者や住職ら有志が2017年に「恩讐を越えての会」を設立。これまでに薩軍と官軍の戦没者を一緒に弔う慰霊塔の建立や、大久保の生誕を祝う記念祭などを企画してきた。今回、立場を越えて先人の偉業をたたえようと、顕彰祭を企画した。
会場の加治屋町は、西郷ら偉人を輩出した地で、市電の通りを挟んだ向かい側には大久保像が建つ。祭壇の前には、両雄の座右の銘「敬天愛人」(西郷)、「為政清明」(大久保)を記したのぼりを立てた。
式では、原口会長が「日本の独立の危機に打ち勝つために、明治維新という革命で近代日本をつくった。顕彰祭を毎年行っていきたい」とあいさつ。大久保顕彰会の吉野会長は「
これに先立ち、すくすく保育園(薩摩川内市)の園児らによる南洲翁遺訓の奉読や、詩吟朗詠錦城会による奉詠なども行われた。