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(中)立民擁立巡り隙間風 反IR共産連携難航も

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山中氏(中央)が出馬表明した記者会見に同席した江田氏(左)と阿部氏。会見は江田氏のあいさつで始まった(6月29日、横浜市中区で)
山中氏(中央)が出馬表明した記者会見に同席した江田氏(左)と阿部氏。会見は江田氏のあいさつで始まった(6月29日、横浜市中区で)

 立憲民主党が擁立した元横浜市立大教授の山中竹春(48)が立候補を表明した6月29日夜。記者会見には立民県連の「代表」と「最高顧問」が同席していた。前者は衆院議員の阿部知子(73)、後者は同じく衆院議員で、党代表代行でもある江田憲司(65)だ。

 告示まで1か月半を切っていた。報道陣の質問に応じた阿部は「やはり、時間的には不足している」と認めたが、直後に江田がマイクを握り、それを打ち消した。「全く遅くはない」――。両者の間に吹いた隙間風が、立民の戦いの「危うさ」を物語るようだった。

 立民は、現職の林文子(75)が進め、自民党市議団が賛成したIR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致に反対の立場だ。昨秋には、市民団体が住民投票の実施を求めて展開した署名活動にも参加した。

 その市民運動は盛り上がりを見せ、20万筆近くの署名が集まった。IR誘致の是非を問う住民投票は、市議会での自民、公明両会派の反対で実現しなかったものの、立民はそこに、市長選の勝機を見た。“IR野党”として反対勢力を結集すれば、現職や自公が推す候補が相手でも、勝てると踏んだのだ。

 候補者探しは3月から本格化した。中心にいたのが阿部と江田だ。

 藤沢市などを地盤とする社民党出身の阿部は「あれだけの活動は歴史にない」と、市民団体との関係を重んじた。意中の人は署名活動に加わっていた参院議員だったが、消極的な返答しか得られず、行き詰まる。

 これに対し、無党派層の多い横浜市北部で自身の選挙を勝ち抜いてきた官僚出身の江田は「選挙に勝つには反IRだけじゃダメだ」と、知名度など〈+α〉を持つ候補にこだわった。

 まとまらない話にしびれを切らし、市民団体が独自に候補を立てる動きまで出始めた6月中旬、ようやく絞り込まれた候補が山中だ。新型コロナ関連の研究で注目された臨床統計学の専門家、〈+α〉を持つ人材。連れてきたのは江田だった。

 署名活動には関わっておらず、阿部にしてみれば、不本意だったに違いない。ただ、切れるカードは手元になく、立民の党内議論は、山中推薦で決着を見た。

 しかし、野党勢力の結集にはなおハードルがある。立民の支持団体の連合が、対立関係にある共産との連携に反発しているためだ。

 関係者によると、連合、共産党双方の組織票がほしい立民は今月上旬、共産に対し、表立った支援を控えるよう打診したという。署名活動に加わり、山中を推す構えの共産にとっては、はしごを外された形で、両党の協議は難航している。

 さらに立民は反IRの候補が乱立しそうな情勢を見て、別陣営に出馬辞退を促したが、これも成功していない。

 「野党統一候補」として挑みたい山中は、この週末に事務所開きを控える。だが、出席者の顔ぶれ、有無によっては、IR野党の「同床異夢」が浮き彫りになる。

 「内輪もめばかりで、本当に横浜のことを考えているのかと市民に問われれば、返す言葉もない」。ある野党幹部は自嘲する。(敬称略)

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2210590 0 混戦 横浜市長選 2021/07/15 05:00:00 2021/07/15 05:00:00 2021/07/15 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210715-OYTAI50020-T.jpg?type=thumbnail

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