祝60歳トリプル成人式 藤沢で10日
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「第二の人生、輝きを」
60歳の人たちが集まり、人生のセカンドステージの門出を祝う「ふじさわトリプル成人式」が10日、藤沢市内で開かれる。「退職する年齢で新しい友人たちと出会い、世界を広げて残りの人生を輝かせたい」。そんな思いで企画された。藤沢で「生まれた」「育った」「働いている」「街が好き」など、藤沢にかかわりがある「60歳」なら誰でも参加可能で、主催者は「大勢の人がつながりを作るきっかけにしたい」としている。(鈴木伸彦)
式を企画したのは、市内で美容サロンを経営し、実行委員長を務める
2年前、娘に振り袖を着せて成人式に送り出し、その姿を見て「やっぱりいいなあと思った」。それをきっかけに、昨年の成人式の頃、「60歳でトリプル成人式をやりませんか」とフェイスブックで呼びかけた。
10歳を祝うハーフ成人式や、40歳で行うダブル成人式を行っている地域はあるが、トリプル成人式は珍しく、「面白そう」と、次第に賛同する人たちが集まった。自営業、会社員、主婦など様々な立場の実行委員10人は、月1回のペースで打ち合わせ会議を開いて、式の内容を相談。還暦を祝して、服やアクセサリーなどに赤いものを身に着けるドレスコードを設けたり、60年間の出来事を映像と音楽で振り返ったりと、「トリプル成人式」らしい演出を考えた。現在70人以上から参加申し込みがあり、当日参加もOKという。
会場は湘南クリスタルホテルで、式は立食形式で行われる。同市在住の歌手の麻倉未稀さん(58)や市のマスコットキャラクター「ふじキュン☆」、鈴木恒夫市長(69)がお祝いに駆け付け、麻倉さんのライブや抽選会も行われる。
麻倉さんは2017年6月に乳がんの手術を受け、今はステージに復帰できるほどに回復したが、その体験から乳がん検診を推進する「ピンクリボンふじさわ実行委員会」の委員長を務めている。当日は会場に、早期受診の大切さを訴えるパンフレットなどを置いたブースも設ける。麻倉さんは「私も来年7月に60歳。60歳は人生だけでなく、体の変わり目で、乳がんの
人生100年時代とも言われる中、真玉さんは「60歳はまだ若い。健康でいきいきと暮らしていくためには、家庭や職場とは違うもう一つの世界があれば楽しいはず」と期待を込める。
参加できる「60歳」は原則、1958年1月1日から59年4月1日生まれの人。午後3時からで参加費8000円(事前払い7000円)。問い合わせは、CPサロンPono(0466・22・7272)へ。