台風家屋損壊301棟 浸水被害甚大

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片付けで置かれた家財道具などであふれる道路(16日、川崎市高津区で)
片付けで置かれた家財道具などであふれる道路(16日、川崎市高津区で)

 台風19号による家屋被害は県内でも相次ぎ、県の16日のまとめでは、損壊は301棟、床上・床下浸水は104棟にのぼった。このほか川崎市の浸水は推定で約1355棟に及び、公的な支援制度を受けるために必要な罹災りさい証明書の申請が相次いでいる。一方、土砂崩れで60歳代の夫婦が不明になっている相模原市緑区では16日も自衛隊などによる懸命の捜索が続いた。

 県のまとめでは、全壊8棟、半壊と一部損壊は293棟。床上浸水33棟、床下浸水71棟。川崎市では浸水の被害規模が確定していないため県集計に含まれず、市によると、浸水は中原区で約720棟、高津区で約560棟、多摩区で約50棟などとなっている。

 川崎市にはすでに約600件の罹災証明書の申請があり、17日に職員を派遣して被害認定調査を開始するとともに、証明書申請の窓口を設置する。

 「当分の間、ここには住めない。今、妊娠4か月。困っています」。川崎市高津区の自宅が2階部分まで浸水した会社員の女性(37)は16日、仮移転先のめどが立たずに不安そうな表情を浮かべた。

 同区溝口と久地の両地区は、平瀬川が多摩川に流れ込む合流地点。多摩川の増水で平瀬川が氾濫し、堤防「かすみ堤」との間に挟まれた低地の住宅街の浸水は一時は高さ3メートル以上に及んだ。9月に都内から新築の一戸建て住宅に引っ越したばかりの主婦(40)は、夫が趣味で集めた約4000枚のレコードをガレージで整理し、「今後も心配。もうここには住めないかもしれない」と複雑な胸中を明かした。

 災害ごみの片づけも本格化し、一部の道路には運び出された冷蔵庫や洗濯機、タンスなど家財道具が山積みになった。川崎市は14日から災害ごみの収集を始め、14日は105トン、15日は170トンに及んだ。生活環境事業所への持ち込みによる収集も受け付けている。

 土砂崩れなどで家屋被害が相次いだ相模原市緑区。青根地区の道志川沿いに立つ女性(81)の自宅も増水で護岸が崩れ、大きく傾いた。女性は「家がこんなことになるとは夢にも思っていなかった。残念な気持ちでいっぱい」と目頭を押さえた。相模原市は15日に罹災証明書申請の窓口を設け、これまでに50件の申請があった。

 川崎市沖で沈没した貨物船のベトナム籍の乗組員1人は依然見つかっていない。横須賀市の大津漁港には船の重油が付着したごみなどが漂着し、市東部漁協走水大津支所の組合員が16日、ボートで回収した。飛松正幸組合長(64)は「養殖の網が心配。漁にも影響が出る」と懸念した。

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848890 0 ニュース 2019/10/17 05:00:00 2019/10/17 05:00:00 2019/10/17 05:00:00 片付けられた家財道具などで道はふさがれていた(川崎市高津区で)=鈴木英二撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191016-OYTNI50034-T.jpg?type=thumbnail

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