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秋の夜長 月を肴に オンライン交流好評

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過去に開催された「わたしのお月さま」の様子(河戸さん提供) 今も毎晩のように月の映像を撮り続ける河戸さん(川崎市麻生区で)
過去に開催された「わたしのお月さま」の様子(河戸さん提供) 今も毎晩のように月の映像を撮り続ける河戸さん(川崎市麻生区で)

 コロナ禍のため自宅で過ごすことが増えた週末の夜長、月の映像を さかな に語り合うオンライン交流会が好評だ。川崎市麻生区在住のカメラマン河戸浩一郎さん(46)が昨年4月の初の緊急事態宣言以降の毎週金曜に開き、参加者はのべ500人を超えた。孤独や疲れた心を癒やす優しい時間が流れている。(松崎美保)

 「テーマは『おいしいお月さま』です」。17日夜9時頃、ウェブ上の会場に男女15人が集った。月餅や栗団子など月で連想する食べ物について1人が語り出すと、他の参加者が「どこで売ってますか」などと投げかけ、話が深まっていく。「月光仮面」の話に脱線する一幕もあり、仙台市の竹中美智子さん(62)は「色んな地域、背景の人と話せてコロナ下のゆううつを忘れられる」と毎週心待ちにしているという。

 山口県出身の河戸さんは古い洋画が好きで、高校進学後、中古の8ミリカメラで撮影を始めた。大学に入るも、アーティストの音楽ビデオの撮影を手伝う中で映像にのめり込んで中退。都内の専門学校でドキュメンタリー制作を学び、25歳の2000年からフリーランスで企業の広報映像や文化財などの撮影をしている。

 その傍ら、月を撮り始めた。許可がいらず、撮影の練習にもってこいだったからだ。国内外で月を撮影した時間は約20年で計約1万時間に上る。インドのたそがれ時の三日月、雲に隠れかけた秋吉台(山口)の月、自宅近くの丘から藍色の空に昇る満月前夜の月――。「雲のかかり具合や満ち欠けなどで同じ月はなく、飽きない」。12年からは撮りためた映像を編集し、年数回、上映会で披露した。

 コロナ禍では、本業の多くの仕事が中断。カメラマンやヘアメイクなど仲間が仕事を失い、自宅に引きこもるのを見かね、オンライン交流会「わたしのお月さま」を始めた。参加無料で、出入りは自由。月の映像を眺めながら「音楽」「月見スポット」など毎回違うテーマで2時間近く語らう。

 SNSなどで広がり、30~70歳代の男女が参加し、イギリス、ドイツといった海外からも。参加者同士が親しくなることもあり、「会に救われた」という声も届いているという。

 コロナ終息後も続ける予定で、「昔から日本では、自分自身や会えない相手を月に投影して特別な思いをはせた。のんびりと月を眺めて感傷にひたりながら心を癒やし、未来や希望につながる場になれば」と話す。

 通常の開催とは別に、26日、月がテーマの音楽やダンスなどのオンライン発表会を開く。観覧無料で、出演者にキャンセルが出たら飛び込み出演も可能。問い合わせは河戸さんのホームページ(https://www.tsukimachibito.com/)へ。

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2388125 0 ニュース 2021/09/23 05:00:00 2021/09/23 05:00:00 2021/09/23 05:00:00 今も毎晩のように月の映像を撮り続ける河戸さん(川崎市麻生区で)=松崎美保撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210922-OYTNI50038-T.jpg?type=thumbnail

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