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沖縄の本土復帰50年を記念した特別展「琉球」に合わせて、横浜市鶴見区の鶴見大学会館で12日、市民向け公開セミナー「鶴見と琉球にちむどんどん!」が開かれた。
同大OBで今回の特別展も担当している沖縄県立博物館・美術館の伊礼拓郎学芸員(28)が講師を務め、大学時代に琉球の伝統的な漆器について学んだ思い出などを披露した。
また、1920年代に首里城の取り壊しが検討された際、鶴見大に隣接する総持寺に墓がある建築家・伊東忠太が反対したエピソードを紹介。「伊東先生の国への働きかけがなければ、保存、修理されることはなかった。首里城はその後、沖縄戦で破壊されたが、それまでの間に撮影された写真などがあったから再建できた。これからも琉球の文化を守り継いでいけるよう、関心をもってもらえればうれしい」と呼びかけた。
鶴見に30年以上住んでいるという男性は「鶴見と沖縄のつながりは、初めて知ることばかりだった」と話していた。
特別展「琉球」は東京国立博物館(東京・上野公園)で26日まで。