外国人抑留歴史語り継ぐ 南足柄「第一抑留所」 10日に慰霊の集い

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 戦時中に国内の民間外国人を収容した南足柄市内山の「神奈川第一抑留所」跡で10日、抑留所の歴史を語り継ぐ会が開かれる。生き延びた抑留者の家族の話を聞くほか、3年前に設置された抑留者の墓に献花する。会の世話人で元高校教諭の小宮まゆみさん(70)(横浜市港南区)は「抑留所の歴史を通して戦争の悲しさ、愚かさを知ってほしい」と話している。

 同抑留所は太平洋戦争の開戦直後に横浜市中区に開設され、1943年6月に南足柄市の山荘(旧北足柄中学校)に移された。外国人抑留を長年研究する小宮さんによると、7か国と無国籍の男性計53人が収容された。

 抑留者は横浜の貿易商や英語教師、外国企業の駐在員、宣教師らで、強制労働はなかったが食料不足のため、近所の農作業を手伝い、お礼に握り飯などをもらっていたという。

 食料事情が悪化した44年7月~45年8月に、5人が病気などで死亡。このうち44年10月に54歳で亡くなった無国籍のジェームス・エミリ氏と、45年7月に41歳で亡くなった米国人フランク・ケーキ氏は身寄りがなく、抑留所裏の墓地に埋葬された。

 墓石設置のきっかけは、2018年のニュージーランド人抑留者の親族の現地訪問だった。同行した郷土史家・久保田和男さん(85)(開成町)が地元の石材店などに相談。19年4月に埋葬された2人の名前を刻んだ墓石が置かれ、5月には慰霊の集いに地元住民ら約20人が参加した。小宮さんは、毎年慰霊集会を開いて、抑留所の歴史を次世代に語り継ごうとしたが、2年間はコロナ禍で開けず、今回ようやく開催できることになった。

 10日は、献花後に南足柄市の劇団による抑留所に関係した紙芝居や、抑留者の子ども2人の話などがある。

 会場費などの参加料は500円で、供える花は各自持参。参加希望者は5日頃までに小宮さん(mayumi@am8.highway.ne.jp)へ。

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