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万博相「規制緩和取り組む」…初来阪 吉村知事らと会談

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意見交換後、ポーズをとる(右から)松井市長と吉村知事、井上万博相、日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長(27日、大阪市中央区で)=前田尚紀撮影
意見交換後、ポーズをとる(右から)松井市長と吉村知事、井上万博相、日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長(27日、大阪市中央区で)=前田尚紀撮影

 2025年大阪・関西万博の「旗振り役」となる井上信治万博相(50)が27日、就任後初めて来阪し、大阪府の吉村洋文知事や大阪市の松井一郎市長と会談した。吉村氏らは、万博で様々な最先端技術を導入するための規制緩和を要望し、井上氏は「なるべく実現する方向でやりたい」と応じた。

■国の責任者

 万博相は16日に発足した菅内閣で新設されたポスト。万博成功に向けた国の責任者として、省庁間の調整や各国への参加招請を担う。

 会談は大阪府公館で行われ、吉村氏は「『空飛ぶ車』など様々な技術にチャレンジできる万博を目指しており、規制緩和も必要になってくると思う。力をお借りしたい」と要望。井上氏は「(規制緩和は)菅内閣の重要課題でもあり、行政改革やデジタル化を組み合わせて、しっかり取り組む」と述べた。

 松井氏が「大臣の地元の東京で盛り上がれば、他のエリアにも波及する」と述べ、万博の機運醸成を求めたのに対し、井上氏は「日本全体で盛り上げないと成功できない」と応じた。

 井上氏は会談前に会場となる大阪湾の人工島・夢洲ゆめしま(大阪市此花区)を視察しており、「(夢洲への)橋やトンネルを通ったが、インフラ(都市基盤)整備は、ちょっと心配があるのかなと感じた」と述べ、交通網が課題との認識を示した。

■「地道な実務派」

 井上氏は、国土交通省の官僚を経て、03年の衆院選で東京25区から出馬して初当選し、現在6期目。永田町では「派手さはないが、地道な実務派」と評される。

 だが17日の就任記者会見では知事の吉村氏を「吉村市長」と2度言い間違えるなど、関西や大阪とは縁が薄い。

 万博相が地元の大阪から選ばれなかったことに、自民党大阪府連の幹部から「大阪の万博なのに、なぜ東京の人なのか」と反発する声も出ている。

 この点については、自民府連と大阪都構想を巡って対立する松井氏が菅首相と親密な関係を築いていることから、「菅首相が松井氏との人間関係を大切にして、大阪の自民を外した」(橋下徹・元大阪市長)との見方がもっぱらだ。

 井上氏はこうした声に配慮してか、知事、市長との会談より前に、大阪市内で府選出の自民国会議員らと懇談。「これからも大阪、関西に来るので、行くべき場所などを教えていただきたい」と呼びかけた。

■財界とも

 井上氏はこの日、大阪市内のホテルで関西経済連合会など関西経済3団体のトップとも意見交換した。

 冒頭、関経連の松本正義会長が「大臣の就任に関西が期待している」とあいさつすると、井上氏は「インフラ整備や財源負担などの課題はあるが、大阪・関西、日本の経済の活性化につながるよう、しっかり頑張る」と応じた。

 万博の会場建設費(約1250億円)は、国と府・市、経済界が3分の1ずつ負担する計画になっている。経済界の負担分400億円強のうち200億円は関西企業の寄付で集める方向だが、資材価格や人件費の上昇で建設費が上振れする可能性があるほか、新型コロナウイルスによる業績悪化で負担が難しくなる企業が出る事態も予想される。

 この点について、井上氏は会談終了後、記者団に「どのくらい上振れするかは今後、基本計画の中で決めていく。それを前提に、財源負担をどうしていくかとなる」と述べた。

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1505751 1 2025大阪・関西万博 2020/09/28 05:00:00 2020/09/28 05:00:00 意見交換を終えて、ポーズをとる(左から)石毛博行・万博協会事務総長、井上信治・万博相、吉村洋文・大阪府知事、松井一郎・大阪市長(27日午後5時17分、大阪市中央区の大阪府公館で)=前田尚紀撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200928-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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