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三重県は近畿?東海?中部?

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 先週、取り上げたコロナ禍での年末年始の過ごし方には、多くのメッセージをいただきました。このコーナーでは、みなさんが「ちょっと気になる」と感じている話題も、記者が掘り下げていきたいと思っています。今回は、京都市の男性(77)から寄せられた、こんな疑問です。

 「昔、学校で三重県は同じ近畿地方だと習いましたが、テレビの天気予報では近畿には入っていません。いつから外れたのでしょうか」

 私も同じ近畿の兵庫県出身。幼少期に三重県で暮らしたことがあり、どういうことなのか気になります。

 中学生の地理の検定教科書を調べると、近畿は2府5県。大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山とともに三重も含まれており、外れてはいないようです。

 そもそも近畿の呼称は、古代、都に近い五か国(大和、山城、河内、摂津、和泉)を表した「畿内」に由来します。明治時代、畿内に「近い」地域も含めた近畿の概念が生まれ、そこに三重も分類されたようです。国内最初の国定地理教科書とされる「小学地理二」(1903年発行)でも、三重は近畿です。

 しかし、よく耳にするのは「2府4県」です。確かにテレビの天気予報でも、近畿に三重は入っていません。

 NHKに聞くと、その理由は「気象庁の『予報区』に従っている」との回答でした。

 予報区は、天気予報などを出す対象として、気象特性などを基準に地域分けしたもので、三重は、愛知、岐阜、静岡の3県とともに東海地方に組み込まれています。

 実際、気象に限らず、「三重は東海」という印象があります。県西部の伊賀市や名張市などには大阪方面に通う人も多いのですが、県北部では、名古屋圏との交流のほうが盛んなようです。衆院比例選でも、三重は「東海ブロック」に入っています。

 中部地方という区分もあり、これも三重が入る場合と入らない場合があり、複雑になります。いずれにしても、その立ち位置は昔からの地理的な分け方や、経済や生活に即した分類などで異なると理解するしかなさそうです。

 では三重の人の認識は?

 「近畿であり、東海でもある。私の場合、それが子どもの頃からの自然な感覚です」。社会部の同僚で三重県鈴鹿市出身の岸田藍記者(28)はそう話します。

 中学の部活動で県大会を勝ち抜くと、出場するのは近畿大会ではなく東海大会でした。一方で、岸田記者が近畿への強い帰属意識を感じるのは、大阪、京都、奈良、三重、愛知にまたがる路線を持つ近畿日本鉄道です。大学時代、名古屋市まで近鉄の電車に揺られて通ったのが、懐かしい思い出だといいます。

 三重県によると、県民の間でも「近畿か東海か中部か」はよく話題になるようですが、県の担当者は「地域圏の結節点で、多様性があるのも三重らしさです」と言います。

 「どっちなのか」ではなく、「どちらにも」。それもまた一つの魅力なのでしょう。

 【今回の担当は】喜多俊介(きた・しゅんすけ) かつては特殊詐欺や汚職、脱税事件を取材。最近はSNSを使った様々な取材方法を模索する。41歳。

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1775545 0 言わせて 聞かせて 2021/01/17 05:00:00 2021/01/17 05:00:00 2021/01/17 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210116-OYTAI50016-T.jpg?type=thumbnail

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