マンホールふたは「お宝」…自治体に応募殺到

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福井市が販売する「不死鳥」のマンホールのふた(1999年製)=有留貴博撮影
福井市が販売する「不死鳥」のマンホールのふた(1999年製)=有留貴博撮影

 長年、路上で人や車に踏まれ続け、お勤めを終えた古いマンホールのふた。これに熱い視線を注ぐ人たちがいる。各地の自治体が相次いで売り出したところ、地域の名所や絵柄があしらわれたご当地品として、申し込みが殺到。最近は、役所の不用品が「お宝」として高値で売れることもあるが、自治体側も「ここまで人気とは」と驚く。

 「すてき」「お買い得過ぎない?」

 ツイッターで愛好家らに話題になっているのが、福井市が初めて売り出したマンホールのふた10枚(直径約60センチ、重さ約40キロ)だ。

 1枚1000円。どれも傷やさびが目立つが、1月15日にホームページで10枚の写真を掲載して購入を募ったところ、全国から約180件を超える申し込みがあった。人気があるのは、戦災と福井地震(1948年、死者約3800人)からの復興を表す市のシンボルである「不死鳥」の柄で、今月8日の締め切りを前に最高倍率は40倍に達している。

 市によると、ふたの耐用年数は車道が15年、歩道は30年ほど。今まではリサイクル業者に売却していたが、「一般の方が、下水道の仕組みに関心を持つきっかけになれば」と考えたという。抽選で購入者を決める予定で、担当者は「予想を超える反響」と話す。

 人気に火を付けたのは、各地のふたの写真を載せた「マンホールカード」だ。国土交通省などが下水道の「暗いイメージ一掃を」と企画。2016年から各自治体がご当地カードの無料配布を始め、500種類近くが発行されている。

 デザインに特徴があるものを探し歩く愛好家は「マンホーラー」と呼ばれ、各地でマンホールサミットも開催されている。

 「ならば実物もほしい人がいるのでは」と、17年夏、他市に先駆けてふたの販売を始めたのが群馬県前橋市。バラなどがデザインされた10枚(1枚3000円)に193件の応募があった。

「えぼし岩」がデザインされ、購入希望者が相次いだマンホールのふた(神奈川県茅ヶ崎市提供)
「えぼし岩」がデザインされ、購入希望者が相次いだマンホールのふた(神奈川県茅ヶ崎市提供)

 神奈川県茅ヶ崎市では18年、市のシンボルでサザンオールスターズのヒット曲にも登場する「えぼし岩」、海や朝日などの絵柄の39枚が売れた。最高額のえぼし岩は1万円だったが、31倍の倍率となった。

 「1枚ごとに個性があります」「お部屋のインテリアやガーデニングの材料にいかがでしょうか」。秋田市は、こんな言葉をホームページに載せてPRし、愛知県岡崎市は、岡崎城などがあしらわれたものをイベントの際に競売方式で販売。群馬県富岡市は、フジの花やモミジの柄のふたをネットオークションに出品し、今月、入札が行われる。

436180 0 ニュース 2019/02/08 15:00:00 2019/02/08 16:09:16 2019/02/08 16:09:16 福井市が販売するマンホールの蓋(福井市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190208-OYO1I50006-T.jpg?type=thumbnail

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