紀伊水害で被災の水車 災害時の電源に…奈良・五條

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発電装置として生まれ変わった水車(奈良県五條市で)
発電装置として生まれ変わった水車(奈良県五條市で)

 2011年9月の紀伊水害で水没後、修復され地域のシンボルとして親しまれてきた奈良県五條市大塔町の木製の水車(直径約5メートル)が、災害に備えた非常用発電装置に生まれ変わった。

 水車は1978年に当時の大塔村が設置。かつては共同利用され、地元の人が精米したり、餅をついたりしていた。紀伊水害では水車小屋が屋根まで浸水し、軸も損傷して動かなくなったが、修理されて地域のシンボルとなっていた。

 最近は老朽化が進み、取り壊しが検討されていたが、電気自動車を開発する「EVジャパン」(大阪府豊中市)の西田長太郎社長(77)が水車の存在を知り、昨年5月に「地域の豊かな水資源を生かした水車。小電力発電に使わせてほしい」と五條市に提案。昨夏に改修し、往事の姿を保ちつつ軸の部分に発電装置を設置した。

 発電量は年間約5600キロ・ワット時で電気料金に換算すると12万円ほど。発電した電気は、つながれた自動車用バッテリー(重さ約5キロ・グラム)4台に蓄電され、災害時に持ち出せる。1台でスマートフォン約100台、ノートパソコン約20台を充電でき、市は避難所での活用を想定している。

 今後は水車の電力で電気自動車を走らせることも計画中で、市大塔支所の吉川佳秀支所長(57)は「撤去も考えていた水車が、水害が多い地域の住民の不安を和らげる役割を果たしてくれるとは」と喜んでいる。

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1449703 0 ニュース 2020/09/02 15:00:00 2020/09/02 15:00:00 2020/09/02 15:00:00 小電力発電装置として生まれ変わった水車(五條市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200902-OYO1I50004-T.jpg?type=thumbnail

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