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「ゴジラが壊した」名物ビル解体へ 淀屋橋・ミズノ旧本社など

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長細い窓が特徴の石原ビルディング(中央)とミズノ淀屋橋店(右)(大阪市中央区で)
長細い窓が特徴の石原ビルディング(中央)とミズノ淀屋橋店(右)(大阪市中央区で)

 戦前に建てられた大阪・淀屋橋の複数のビルが、来年から順次、姿を消す。ビジネス街のシンボルとして長年親しまれ、1955年の映画「ゴジラの逆襲」にも登場した。映画の中で破壊されたビルは、一帯の再開発に伴い、実際に取り壊されることになった。

 解体されるのは、御堂筋と土佐堀通の交差点南西に立つミズノ淀屋橋店(1927年完成、8階建て)や石原ビルディング(39年完成、9階建て)など。2025年にオフィスや商業施設が入る高層ビルに生まれ変わる。交差点南東側でも再開発が予定されている。

 ミズノ淀屋橋店は本社屋として建設された。創業者の水野利八氏のアイデアで1933年頃に市民が利用できる大食堂が設けられ、名物のライスカレーが人気を呼んだ。戦時中の空襲被害もくぐり抜け、現在はスポーツウェアなどを販売している。石原ビルディングは外観の長細い窓が特徴で、内装には大理石やモザイクタイルが使われている。老舗の石原時計店などが入居し、時計を求める会社員らでにぎわってきた。

 シリーズ2作目となった映画では、大阪に上陸したゴジラが敵怪獣のアンギラスと死闘を繰り広げながら淀屋橋一帯や大阪城などを次々に破壊。「美津濃」の看板や、石原ビルディングの長細い窓もミニチュアで忠実に再現された。

 石原時計店の石原実社長(91)は「完成当時は壁の白いタイルなどが斬新だった。今でも建築を見るために訪れてくれる人もいて、ありがたいこと」と語る。ミズノ広報担当者は「建物が取り壊されても、挑戦を大切にする創業者の思いは継承されていく。再開発を新たな挑戦の始まりと捉えたい」と話した。ともに、再開発後も淀屋橋で営業を続けていく方針という。

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1502921 1 ニュース 2020/09/26 15:00:00 2020/09/26 15:00:00 2020/09/26 15:00:00 長細い窓が特徴の石原ビルディング(中央)とミズノ淀屋橋店(右)のビル(大阪市中央区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200926-OYO1I50007-T.jpg?type=thumbnail

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