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ホッキョクグマのゴーゴ 愛され15年、赤ちゃん2頭 春お披露目…大阪・天王寺動物園 

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来園してまもなく15年になるホッキョクグマのゴーゴ(6日午前、天王寺動物園で)=里見研撮影
来園してまもなく15年になるホッキョクグマのゴーゴ(6日午前、天王寺動物園で)=里見研撮影

 大阪市の天王寺動物園のホッキョクグマ・ゴーゴ(雄、16歳)が来園からまもなく15年を迎える。同園が財政難だった時期に企業がスポンサーとなった第1号。昨年には2度目の繁殖に成功し、赤ちゃん2頭が春のお披露目に向け、すくすく成長している。同園の人気を支えるとともに、国内で飼育頭数が減少するホッキョクグマの繁殖計画にも貢献中だ。(大原圭二)

静かに子育て

 6日午前、開園まもない動物園でホッキョクグマの獣舎に来園者が足を運んでいた。ゴーゴがおもちゃで遊び愛嬌あいきょうを振りまくと、親子連れらが写真を撮るなど楽しんでいた。

 昨年10月まで公開されていたパートナーのイッちゃん(雌、7歳)は、同11月に2頭を出産。獣舎内で子育て中で、今は見ることができない。

 「神経質になっているので、寝室には誰も立ち入れない」と、飼育員の油家謙二さん(48)。自然界のホッキョクグマは、雪を掘った穴蔵で出産する。出産・子育てには「狭くて暗く静かな」環境が重要で、獣舎には防音シートを張り、さらに中に箱形の産室が設けられている。様子は管理室のモニターを通じてうかがう。

 赤ちゃんは、母グマの陰に入りカメラ越しではほとんど視認できないが、母乳を飲む音「ささ鳴き」や、「ぎゃあ、ぎゃあ」という元気な鳴き声が確認され、順調に育っているという。

 一般公開は3月頃の見通しだ。

ハルカスも

 2006年3月に来園したゴーゴは、企業が費用を負担した第1号の動物だ。

 当時は運営主体の大阪市が財政難。飼育していたホッキョクグマが04年に死んだが、新たな購入資金が用意できず、考案された「窮余の一策」だった。

 スポンサー候補になったのが商品のアイスキャンデーのパッケージに白いクマをあしらう蓬莱(大阪市)だ。「良い話だから」と蓬莱が快諾し、ロシアからゴーゴを購入。名前は屋号の「551ゴーゴーイチ蓬莱」が由来だ。

 来園までの話題性もあり、06年度の入園者数は184万人と、前年度から40人万以上も増加。これを先例に13年に観光施設・通天閣(同)が輸送費を負担したムフロン「ツウ」「テン」「カク」の3頭(現在は2頭)、14年に商業ビル「あべのハルカス」を運営していた近畿日本鉄道(大阪市)がスポンサーのキリンの「ハルカス」が加わった。

スポンサー喜ぶ

 ゴーゴの「花嫁」として15年に来園したイッちゃんも費用は蓬莱が負担しており、蓬莱の広報担当の八田実紀さん(35)は、「ミルクキャンデーのように真っ白で、みんなに愛される子に育ってほしい」と期待を寄せる。副園長の今西隆和さん(58)は「ゴーゴの来園の成功が、今の動物園のにぎわいにつながった。子グマのお披露目には、大勢の人に来てもらいたい」と話す。

飼育頭数減国内で39頭

 子グマ誕生は国内の動物園全体の「慶事」でもある。

 日本動物園水族館協会によると、国内のホッキョクグマの飼育頭数は昨年末で39頭と、2000年の61頭から約4割減少。06年に国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定し、新たな購入も難しくなり、個体の高齢化も進んでいる。

 協会では11年から繁殖プロジェクトを開始。天王寺動物園もこれに参加し、ゴーゴは14年に静岡県の雌との繁殖に成功。今回を含め計3頭の父親になった。

 プロジェクト開始以降、誕生・成育した9頭のうち3割を占め、旭山動物園(北海道)の佐藤伸高獣医師は「すばらしい成果を残している」と評価している。

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1751439 0 ニュース 2021/01/06 15:00:00 2021/01/06 15:00:00 2021/01/06 15:00:00 来園してまもなく15年になるホッキョクグマの「ゴーゴ」(6日午前9時52分、大阪市天王寺区の天王寺動物園で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210106-OYO1I50004-T.jpg?type=thumbnail

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