73万人PCR検査、広島県休止へ…感染者減少受け
完了しました
広島県は、新型コロナウイルス対策として広島市中心部で予定していた大規模PCR検査について休止する方針を固めた。市内の新規感染者が減少しているためで、規模を縮小して実施する方向で検討している。
県は1月、「無症状の感染者を見つけて、感染拡大を防ぐ」として、同市中、東、南、西の4区の全住民と4区で勤務する全従業者の計約73万人を対象に検査を実施する計画を発表。約10億円の検査費用を今年度の補正予算案に計上し、県議会臨時議会で可決された。今月中旬から1か月程度で実施する予定だった。
しかし、広島市の人口10万人あたりの新規感染者数は昨年12月26日までの1週間で44・4人だったが、今月9日までの1週間で2・3人にまで減少。このため、県は大規模検査を休止。約8000人に規模を縮小し、試行的に検査を実施する方向で調整しているという。