「数学史に残る偉業」…「ABC予想」論文、ついに掲載 京大・望月教授
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数学の難問「ABC予想」の証明に成功したとする望月新一・京都大数理解析研究所(数理研)教授(51)の論文4本が5日、国際数学専門誌「PRIMS」特別号(電子版)に掲載された。1か月以内に書籍版も出版される予定で、数学史上の偉業として世界中の研究者の目が注がれることになる。
ABC予想は、正の整数について足し算とかけ算の関係を示す難題で、1985年に欧州の数学者2人が提唱。望月氏は整数論や幾何学を組み合わせた「
PRIMSの編集は数理研、発行は欧州数学会出版局がそれぞれ担っている。数理研の編集メンバーは、計600ページ以上の膨大な量の論文を審査。2012年に望月教授が自分のホームページで論文を公表した当初は内容の斬新さや難解さから、理解できる研究者は世界でも数人に限られるとまで言われた。他の専門家による審査も難航し昨年2月に論文の掲載が決まるまで約7年半かかった。
PRIMS特別編集委員会共同編集委員長として、審査のまとめ役を務めた玉川