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マスク徹底・アクリル板は及び腰、「会食に水差すのは心苦しい」…まん延防止初日ルポ

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換気や加湿などで感染防止対策をする飲食店(5日夜、大阪市北区で)=里見研撮影
換気や加湿などで感染防止対策をする飲食店(5日夜、大阪市北区で)=里見研撮影

 5日から大阪、兵庫、宮城の3府県6市を対象に「まん延防止等重点措置」がスタートした。飲食店は、新型コロナウイルスの感染防止対策として「マスク会食」の呼びかけやアクリル板設置など新たな対応を求められているが、「客に強く言えない」との声も上がる。大阪、神戸両市の店の初日の様子をルポした。(中田智香子、伊藤孝則)

■大阪

 関西有数の繁華街、大阪・梅田の海鮮居酒屋「てつたろう梅田中崎町店」では、先週から入り口に二酸化炭素(CO2)濃度を測定できるセンサーを設置。客らが増えて吐く息で濃度が上がる前に、入り口のドアを開けて換気している。

 団体用テーブル席に騒音計も置いた。会話の音量が一定の大きさに達するとセンサーが光る仕組みで、オーナー(50)は「これだとゲームみたいに面白がってくれる」と話す。一方で、アクリル板は設置できていない。「くつろぎにくくなるので抵抗がある。(補助金で)設置することを考えていますが……」と複雑な心境を明かした。

 「マスク会食」への対応も難しいようだ。

 午後6時20分頃、来店した若い男女3人はマスクを外してビールを飲み始め、店内に笑い声が響いたが、店員は注意しなかった。オーナーは「頻繁な声かけは、やりにくい」と話した。

 この3人の客に記者がマスク会食について聞くと、「注意されるような店には行かない」「食事中に何回も上げ下げするのは面倒」との声が返ってきた。

 この日から営業時間は午後8時までと前日から1時間短縮となり、酒類提供も同7時までに。同7時半頃、来店した高齢男性は酒が飲めないことを知ると、席に座らず、そのまま店を出た。

■神戸

 神戸・三宮の繁華街にある「KITCHEN&SHOT BAR地下堂」もアクリル板はない。店主(46)は「開業して25年。店主と客が会話を楽しむ店でやってきた。アクリル板はそれがやりにくい」と説明する。

 兵庫県では板設置の代替策として、客席削減も可能との見解を示しており、同店では本来10人が座れるカウンターを昨春から8席程度に減らし、今月5日には更に5席に絞った。

 会食時のマスク着用についても店主は「せっかくの楽しい時間に水を差すのは心苦しい」と話し、客の判断に委ねる考えだ。

 結局、この日、午後8時の閉店までに訪れた客は4人のみ。「このままお客さんが少ないなら、休業も考えようかな」。店主はがらんとした店内を見渡し、寂しそうにつぶやいた。

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1964458 0 ニュース 2021/04/06 06:00:00 2021/04/06 06:00:00 2021/04/06 06:00:00 換気や加湿などで感染対策が取られた店内(5日午後6時52分、大阪市北区で)=里見研撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210406-OYO1I50000-T.jpg?type=thumbnail

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