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病床追加「すぐには…」 大阪府の要請に病院戸惑い

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 新型コロナウイルスの感染者の急激な増加で、大阪府内の医療機関は切迫した状況にある。「医療非常事態」が宣言された7日、さらなる病床確保を府から求められ、現場では不安や戸惑いが広がっている。

 重症・中等症患者を診療する大阪市立総合医療センターでは、「第3波」の感染拡大が落ち着いた段階で重症病床をピーク時の半分以下に減らした。病床の再拡充を進めているが、新たな受け入れを断らざるを得ないこともあり、白野倫徳みちのり・感染症内科副部長は「感染の再拡大は想定していたが、スピードは想定以上」と嘆く。

 府は「第3波」を受けて病床を拡充し、確保する病床数は全体で500以上増えたが、重症病床は府内の集中治療室(ICU)の数が約500と限られていることもあり、20床程度の増床にとどまった。

 初めて「赤信号」を点灯させた昨年12月初旬に比べ、軽症・中等症病床は余裕があるのに対し、変異ウイルスによる重症化率の上昇も重なっていることから、重症病床の余力は少ない。

 府の緊急要請は▽すでに患者を受け入れている医療機関の増床▽中等症対応の医療機関で入院患者が重症化した場合の治療の継続▽患者を受け入れていない2次救急医療機関で搬送後に感染が判明した場合の治療の継続――が主な柱。吉村洋文知事は7日の記者会見で、「何とか1床でも多く運用させたい」と訴えた。

 重症患者を受け入れる近畿大病院(大阪府大阪狭山市)は、「第3波」で12床に増やした病床を緊急事態宣言解除後の3月上旬に10床に減らしたばかり。その10床は今月1日から埋まった状態が続いている。

 要請では15床以上の運用を求められているが、東田有智ゆうぢ病院長は「12床に戻すだけでも新たに10人近くの看護師が必要だが、新年度の人事異動の時期にも重なり、すぐには対応できない」と苦しい状況を打ち明け、「これ以上、患者が増えると本当に医療崩壊になる」。

 軽症・中等症病床21床をもつ府南部の病院は、重症患者への対応も迫られることになる。これまでは速やかに転院させていただけに、担当者は「重症患者にどの程度、人員を割けばいいのかもわからない。酸素マスクで酸素の流入量を増やす程度なのか、気管挿管して人工呼吸器で管理する必要があるのかさえ手探りで、十分な対応ができるか不安だ」と漏らした。

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