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純白ドレス、かなえた夢…脳性まひの女性が「ソロウェディング」

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父の優さん(左)、弟の信幸さんと共に「バージンロード」を歩く増金望美さん。この日のために歩行の練習を重ねてきた(14日、兵庫県三田市で)
父の優さん(左)、弟の信幸さんと共に「バージンロード」を歩く増金望美さん。この日のために歩行の練習を重ねてきた(14日、兵庫県三田市で)
白い手袋をつける増金さん。健常者向けの手袋で、着用に苦労していた
白い手袋をつける増金さん。健常者向けの手袋で、着用に苦労していた

 重度の脳性まひと軽い知的障害のある増金ますかね望美さん(34)(兵庫県三田市)が今春、一人でウェディングドレスを着て写真撮影する「ソロウェディング」に臨んだ。障害者向けのプランがほとんどない中、「障害があることを理由にあきらめてほしくない」という起業家女性の後押しで実現。純白のドレスに身を包み、家族から祝福を受けた。(浜井孝幸)

 1100グラムの未熟児で生まれた増金さんは現在、デイサービスに通い、紙袋製作などの仕事をしている。車いすに乗り、日常生活では全面的な介助が必要だ。

 「健常者と比べ、体の衰えが早いことを実感している」と言い、同様に障害のある友人が早くに亡くなるのを目の当たりにしてきた。「私はどこまで年を取れるのかと。30歳を超え、この一瞬を撮ってほしいと思ったんです」

 ソロウェディングは2014年に京都市の旅行会社が企画して話題になり、広がった。「結婚の予定はないが、きれいなうちに撮りたい」「撮影して結婚意欲が高まった」など様々な女性の反応があるという。

 ところが増金さんは、障害者対象のプランがほぼないという現実にぶつかった。設備やドレスの着脱、緊急時の対応などで特別な配慮を要するためとみられるが、「障害があるからできないと言うのは嫌でした」と増金さん。情報を集め続けると、障害者らを対象にしたウェディングを手がける「つなぐ Wedding」(兵庫県西宮市)が昨年9月に発足したのを知った。

 代表の高島晴奈さん(35)はブライダル業界で10年以上働いた経験を持つ。「同じ社会に生きていて障害を理由にできないのはおかしい」との思いがあり、起業したという。増金さんとは約4か月打ち合わせを重ね、プランを練った。

 ソロウェディング当日の今月14日、ドレス姿の増金さんは三田市内の公園で両親や2人の弟、友人らと散策したり、カメラマンの前でブーケを手にポーズをとったりと終始笑顔を見せた。

 この日のために歩行練習を続け、車いすから立ち上がるサプライズも用意し、「バージンロード」に見立てた園内の広場を父親の優さん(63)と一緒に歩いた。

 優さんは「よくここまで育ってくれたなと胸にこみ上げるものがありました」。母親の真澄さん(55)は「当日はドキドキばかりで感動の余韻に浸ることが出来なかった」と苦笑しつつ、「写真を見るとうれしくて、周りも我が事のように喜んでくれ、実感が湧いてきました」と話した。

 増金さんは「最高の日になりました。これからも両親が付けてくれた名前通り、望むように人生を生き、周りを支えられる人に成長していきたい」と語った。

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2003282 0 ニュース 2021/04/22 15:00:00 2021/04/22 15:00:00 2021/04/22 15:00:00 父の優さん(左)、弟の信幸さん(右)と「バージンロード」を歩く増金望美さん。この日のために歩行の練習を重ねてきた(14日、兵庫県三田市で)=浜井孝幸撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210422-OYO1I50008-T.jpg?type=thumbnail

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