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陸自砲弾が山林に着弾、演習場から1キロ外…滋賀

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着弾したとみられる地点を調べる自衛隊員。樹木の幹が損傷している(23日午後3時40分、滋賀県高島市で)
着弾したとみられる地点を調べる自衛隊員。樹木の幹が損傷している(23日午後3時40分、滋賀県高島市で)

 23日午前10時40分頃、滋賀県高島市の陸上自衛隊・ 饗庭野あいばの 演習場で、射撃訓練中の第50普通科連隊(高知県・高知駐屯地)が発射した120ミリ迫撃砲の砲弾(りゅう弾)1発が、演習場南西端から約1キロ外の山林に着弾した。けが人はなかったが、着弾したとみられる場所の約100メートル東では、道路工事で約10人が作業中だった。演習場では24日から日米共同訓練が予定されており、陸自は実弾射撃訓練を中止する方向で調整している。

 陸自中部方面総監部によると、23日午前8時30分頃から同連隊約50人が訓練を開始。発射地点から南西約2・5キロを目標に60~70発発射した。着弾地点はレーダーなどで把握できるが、うち1発の着弾が確認できず、同10時40分頃に訓練を中止。演習場内を捜索したが見つからず、午後になって発射地点から南西約6キロの山中で弾の一部とみられる破片を発見した。近くで道路工事をしていた作業員は、高島市の聞き取りに「爆音と振動がすごかった」などと話しているという。

 120ミリ迫撃砲は、陸自の普通科部隊が保有する火器で最大口径の火砲。射程は8キロで、通常は着弾目標を設定し、強風などで目標からそれないよう向きや角度を調整する。今回、演習場外に飛んだ弾は、他の2倍以上の距離を飛んでおり、装着する火薬の量を誤った可能性があるという。

 23日夜、高島市内で記者会見した同総監部の 持留顯もちどめけん ・広報室長は「ご迷惑をおかけし申し訳ない。原因を究明し、二度と起きないよう対策や安全教育を徹底する」と陳謝した。

 同演習場では、2015年に訓練中に誤射された銃弾が民家の屋根を突き破る被害が発生。18年には敷地境界付近に81ミリ迫撃砲のりゅう弾が誤射され駐車中の民間人の乗用車が壊れた。

 高島市の福井正明市長は23日記者会見し、「何度も同様の事案が起き、誠に遺憾。ヒューマンエラーなのであれば抜本的な対策を講じる必要がある」とし、防衛省に実弾射撃中止を要請。滋賀県の三日月大造知事も「再発防止を要請していたにもかかわらず、極めて重大な事態。強く抗議する」とし、日米共同訓練を含む全ての実弾射撃訓練の中止を求める考えを示した。

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2151386 0 ニュース 2021/06/24 06:00:00 2021/06/24 10:03:44 2021/06/24 10:03:44 射撃訓練中に実弾が着弾した地点(23日午後3時40分、高島市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210624-OYO1I50000-T.jpg?type=thumbnail

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