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脱線1~4両目の部品を保存、JR西方針 損傷で復元難しく…福知山線事故

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脱線事故を起こし大破した車両(2005年4月25日、兵庫県尼崎市で、本社ヘリから)
脱線事故を起こし大破した車両(2005年4月25日、兵庫県尼崎市で、本社ヘリから)

 2005年のJR福知山線脱線事故を受け、事故車両(全7両)の保存方法を検討しているJR西日本は、遺族らに対して資料を配布し、損傷の少ない5~7両目は原形のまま保存し、大きく破損した1~4両目は復元が難しいことから、車両ごとに部品を整理して保存する方針を伝えた。

 事故は兵庫県尼崎市で05年4月25日、快速電車がカーブを曲がりきれずに脱線し、線路脇のマンションに衝突。乗客106人が死亡し、562人が重軽傷を負った。

 JR西は、大阪府吹田市にある社員研修センター敷地内に、24年秋までに広さ約1500平方メートルの専用の建物を整備。内部に事故車両を保存する方針だが、詳細は決まっていなかった。

 JR西の資料によると、施設1階に保存スペースを設け、5~7両目を連結した状態で展示。その横に棚を並べ、1~4両目の部品を収容する。1両目の運転台は、ある程度、原形をとどめていることから展示台などを設けて保存する。

 破損した車両について、遺族らからは「復元できないか」という意見もあったが、JR西は「技術的に困難」と判断した。

 また地下1階には、事故現場の実寸大の模型を展示し、立体映像を活用して社員への安全教育を行う。

 事故で妻の川口初枝さん(当時48歳)を亡くした会社員男性(64)(兵庫県尼崎市)は「1~4両目の復元は無理だと思っていたので、やむを得ない。ただし衝撃で曲がった座席まわりの部品など、事故の実情を象徴的に伝えるものは棚の外に出すなど工夫してほしい」と語った。

 JR西は、今後、遺族らの意見を聞き、11月に開催予定の被害者説明会後、正式に保存方法を発表する予定。保存施設を一般公開するかについては、JR西は「慎重に検討する」と、方針を明らかにしていない。

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2226653 1 ニュース 2021/07/22 06:00:00 2021/07/22 06:00:00 2021/07/22 06:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210722-OYO1I50000-T.jpg?type=thumbnail

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