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悩みに答えるAIブッダ、幸せのヒントに…京大など開発中

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 もしも現代にお釈迦様がいたら――。そんな発想から、京都大などの研究グループが、現代人の悩みに仏教的な視点で答える人工知能(AI)「ブッダボット」の開発を進めている。まだ課題もあるが、仏教の教えを身近に感じてもらう狙いがあり、福祉分野などへの応用も期待されるという。(三味寛弥)

 「コロナ禍で飲みにも、遊びにも行けない。どうすればもっと楽しく過ごせますか?」。ブッダボットに日常の不満をぶつけると回答が返ってきた。「自らを清らかにし、お互いに思いやりの心を持ち、同じように清らかな人たちと過ごすことが大事である」

 ブッダボットは、京大こころの未来研究センターの熊谷誠慈准教授(仏教学)らが約1年半前から開発に取り組む。「葬式仏教」と 揶揄やゆ されるように、法事でしか仏教が必要とされない現状を打開しようと、現代に即したあり方を模索。科学の力を借り、気軽に「幸せになるための教え」に触れられれば、仏教の復興につながるとして始めた。

 米グーグルの「BERT」というアルゴリズム(計算手順)を応用。釈迦と弟子との対話をまとめた最古の仏教経典「スッタニパータ」から、現代でも理解しやすい説法を選び、AIに学習させる。ユーザーがパソコンに質問を入力すると、AIが最適と判断したメッセージが表示される仕組みだ。

 開発を始めた当初は、単語レベルでの回答しかできなかったが、修正を重ね文章レベルまで向上。しかし、現状では煩悩の数と同じ108通りの回答にとどまり、対話がちぐはぐになるケースも多い。

 今後は研究者、宗教関係者ら約300人に試験的にAIと対話してもらい、やりとりの内容などを反映させるほか、別の経典も学習させ、より柔軟な回答ができるようにする。まだ一般公開はしないが、将来的にアプリなどで利用できるようにしたい考えだ。

 熊谷准教授は「ブッダのように、人々の悩みに臨機応変に応じられるAIになれるかどうかは未知数」とするが、悩みを解決するためのツールとして、メンタルケア分野やコンサルティングへの応用にも期待する。

 研究グループのメンバーで、天台宗青蓮院門跡(京都市東山区)の東伏見光晋執事長は「日々の生活で幸せになるためのヒントをAIが導いてくれる。仏教に関心がない人にも、本来の意義を知ってもらうきっかけになれば」と話している。

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2260811 0 ニュース 2021/08/04 15:00:00 2021/08/04 15:00:00 2021/08/04 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210804-OYO1I50003-T.jpg?type=thumbnail

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