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10歳未満感染拡大で保育180施設コロナ休園…働く親預け先なく休職

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 新型コロナウイルスの「第5波」で保育施設の休園が相次いでいる。厚生労働省の集計では26日時点で臨時休園している保育施設は全国約180か所に上る。働く保護者への影響は大きく、政府も施設への感染対策を進めているが、幼い子どもが過ごす場で完全に防ぐのは難しいのが実情だ。

■突然のメール

 「突然連絡が来て、どうしようもなかった」。8月下旬、長女(4)を通わせる保育園が臨時休園となった京都市の看護師女性(32)はため息をついた。

 園から女性の携帯電話にメールが届いたのは休園前日の夜。園児1人が感染したので臨時休園するという知らせだった。実家は遠方にあり、急きょ子どもを預ける先もないため、やむなく当日朝に勤務先に連絡。上司と相談し、再開するまで仕事を休むことにした。 休園期間は当面2週間の予定だが、さらに延びる可能性もある。女性は「勤務先の病院はコロナ対応で大変な時期で、同僚に迷惑がかかる。有給休暇は使い切っており、収入も減少してしまうので、とにかく一刻も早く再開してほしい」と切実に訴える。

■第4波の3倍

 厚労省の集計では、臨時休園する保育施設は8月に入り急増。26日時点で14都道府県の179か所に上り、第4波のピーク(56施設)の約3倍となっている。

 第5波での10歳未満の新規感染者数は18~24日の1週間で計9657人で、春の第4波のピークの約6倍超。感染者が出た場合に休園するかは市町村で異なるが、クラスター(感染集団)が発生していなくても休園になるケースが多い。

 感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の登場で、保育施設内で感染が広がる恐れも強まっている。大阪府内の保健所の担当者は「これまで感染は職場などで感染した親から子へのケースが多かったが、第5波では園児同士の感染が目立ってきている」とし、「施設で広がったウイルスを子どもが自宅に持ち帰り、親世代で感染拡大するという『逆流』のリスクが高まっている」と指摘する。

■対策難しく

 京都市をはじめ多くの自治体は保育士を対象にワクチンの優先接種を進めており、政府は今月から、高齢者施設での感染対策に活用してきた迅速検査キットの配布対象に保育施設を加え、クラスター化を防ぐ取り組みを始めている。

 それでも幼い子ども相手に感染対策の徹底は難しく、京都市南区の保育園長は「できる限りの対策を取っても、心配の種は尽きない」と話す。

 155人が通う同園では、園児の手洗いや換気などを徹底してきたが、今年1月に保育士と園児の2人が感染し、約2週間臨時休園した。再開後は、部屋に空気清浄機を設置するなど対策を強化しているが、12歳未満はワクチン接種の対象外で、厚労省は2歳未満のマスク着用は、窒息などの危険性があるとして推奨していない。

 園長は「距離をとって遊ばせたり、職員が乳児らを抱かずに世話することは現実的に難しく、常に感染リスクを感じている」と、厳しい表情で語った。

時間単位の有休 無制限休暇も

 感染した子どもの看病や保育施設の休園で、仕事を休まざるを得ない保護者のため、支援制度を設けている企業もある。

 東京海上日動火災保険(東京)は昨年3月、休校や休園の際に利用できる特別有給休暇を創設した。日数制限はなく、1時間単位でも取得できる。

 ゲームソフト大手のカプコン(大阪市)は小学生以下の子どもの休校や保育施設の休所などで出社できない従業員は原則、在宅勤務とし、在宅勤務が難しい場合は特別休暇を与えている。

 電子部品大手の村田製作所(京都府長岡京市)は従業員の家庭の事情に応じ、特別無給休暇を無制限で取得できるようにしている。

 厚生労働省も今春、働く保護者を支援するため、年次有給休暇とは別に、コロナ対応用の有給休暇制度を設けた企業に、最大50万円を支給する制度を作った。

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2321671 0 ニュース 2021/08/28 15:00:00 2021/08/28 15:00:00 2021/08/28 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210828-OYO1I50004-T.jpg?type=thumbnail

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