大学サークル、半年遅れで勧誘…「緊急事態」明けイベント活況

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 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除され、大学のクラブやサークルが半年遅れで新入生の勧誘に力を入れている。感染拡大で大学構内への立ち入りを制限され、春先に活動できなかったためだ。宣言期間中はSNSに活路を見いだしてきたが、魅力を直接伝えることができるようになり、活気づいている。(元永達夫)

「秋新歓」

 立命館大衣笠キャンパス(京都市)で12日、昼休み中の学生たちがモーツァルトの弦楽四重奏曲に聴き入った。屋外ステージで演奏していたのは立命館大交響楽団(立響)。対面授業が中心となり、キャンパスに学生が戻ってきたタイミングで企画された新入生歓迎のイベントの一環だ。1年の女子学生は「思い描いていた大学生活がようやく始まった気がする。課外活動も楽しみたい」と話した。

 11月上旬まで応援団やバトントワリング部が複数のキャンパスを巡回し、ほかのクラブも活動内容を新入生にPRしている。

 立響は新入生向けの練習見学会を開けず、これまでは演奏会や練習風景をオンラインで配信するなどしてきた。団長(法学部3年)は「生で聴いてもらうのが一番。立響の魅力を肌で感じてほしい」と期待する。

 若者の感染割合が増えたこともあり春以降、各大学は授業をオンライン中心とし、クラブやサークルの活動も制約を設けた。新たな出会いやサークル選びも思うようにいかなかった新入生も多い。

 桃山学院大(大阪府和泉市)も14、15日に同様のイベントを開き、計45団体が参加。神戸大(神戸市)も25~28日と11月上旬に対面とオンラインで実施する。

SNSに活路

 全国大学生活協同組合連合会の昨秋のアンケートでは、サークルやクラブに所属する学生は56・9%でコロナ前の2019年から11・2ポイント下がった。中でも現2年生は48・7%で前年から30ポイント以上低下していた。

 近畿大が東大阪キャンパス(大阪府東大阪市)で活動する大学公認のクラブ・団体に加入した新入生数をまとめた調査でも、19年度までの3年間は全体の4分の1にあたる1500人前後だったが、20年度は442人、21年度も802人にとどまった。

 感染防止のためチラシ配布が禁じられ、各団体の勧誘活動はSNSが中心となった。女子ラクロス部は、春の入学式前からインスタグラムの発信を強化。履修科目についてのオンライン相談会を開いたり、大学近くの買い物スポットを紹介したりした結果、閲覧数は数日で1万回を超えた。体験会には約50人が参加し、半数が入部したという。

 3年の学生(21)は「2年生が3人しかいないので危機感があった。部員確保につながってよかった」と手応えを感じつつも、「試合や練習を実際に見てもらうほうが競技の面白さを伝えやすい」と話している。

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