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日本三大祭りの一つで、7月に行われる祇園祭の主要行事「
祇園祭は、疫病退散のため、平安時代前期に始まったとされる八坂神社(同市東山区)の祭礼。山鉾行事の歴史は全国で最も古い14世紀に遡るとされ、巡行が複数年にわたって中止されたのは太平洋戦争中以来だった。
今年は
2019年の前祭の巡行には12万人が訪れたが、今年は前祭、後祭ともに日曜に当たり、連合会は見物客が一層多くなると見込む。このため、感染対策として最大約1万6000席の観覧席を7割程度に減らして間隔を空けるほか、テレビでの観覧や食べ歩きの自粛を呼びかける。通常は最長4時間かかる巡行の時間も極力短くする。感染再拡大で緊急事態宣言が発令されれば、巡行を取りやめる。
巡行に先駆けて山鉾が並ぶ「
暴風雨や大火で損壊した鷹山は今年の復帰を目指し、史料などを基に昨年、本体を再建。保存会の山田純司理事長は「巡行再開の方針が決まり、安心した。感染対策と準備に万全を期したい」と話した。
伝承と感染対策両立苦心
「動く美術館」と呼ばれるきらびやかな装飾が特徴の祇園祭の山と鉾は、くぎを使わずに荒縄で部材を固定する「縄がらみ」で組み立てる。巡行を中止した昨年も34基中17基が路上での「山鉾建て」を行うなど、感染対策と技や文化の継承の両立は伝統行事にとって重要な課題となっている。
祇園祭と同様、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている各地の「山・鉾・屋台行事」も感染状況を勘案しつつ再開の動きが出だした。長浜
一方、多くの人出が見込まれる祭りやイベントは、感染防止を理由に再開が見送りになったものもある。京都三大祭りの一つ、「