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京都府亀岡市の暴走事故で亡くなった小谷真緒さん(当時7歳)を題材にした紙芝居「まおちゃんの新しい靴」が、安全教育で活用されている。「自分の命も他の人の命も大切にしてほしい」。父親の
「まおちゃんは車の下敷きになり、ランドセルと一緒に引きずられて大
真樹さんが2016年に岡山県内で行った講演を聞いた児童指導員、高谷麻衣さん(26)(岡山県総社市)が「遺族の思いを伝えたい」と当時通っていた山陽学園大の友人らと作成した。事実を基にするが、あえて悲惨な場面は描かず、真緒さんのかわいらしい表情を多く盛り込んだという。
安詳小や岡山県立図書館などに100セットを寄付したほか、データを無料提供しており、これまで約60の学校や個人に送った。

安詳小では約5年前から事故が起きた日の前後に4年生の授業で活用。担任教諭(32)は「新しい靴を履けなかった真緒さんや家族の悲しみを知り、日常が当たり前でなくなる怖さや命の意味を子供たちと考えた」と話した。
高谷さんは「真緒さんの命のバトンが今の子供たちにしっかりと、確実に手渡されていることが何よりもうれしい」と話す。紙芝居のデータ提供の問い合わせは、山陽学園大学・山陽学園短期大学ボランティアサークルあい(boranthiaai@gmail.com)。
京都府亀岡市の暴走事故
2012年4月23日午前8時頃、亀岡市立安詳小の児童が集団登校中、無免許の少年が運転する車が列に突っ込み、児童2人と、付き添いだった妊婦が死亡。児童7人が重軽傷を負った。少年は居眠り運転をしており、自動車運転過失致死傷罪などで有罪判決を受けた。