まおちゃんの命、児童につなぐ…紙芝居で安全教育広がる 亀岡暴走10年

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紙芝居「まおちゃんの新しい靴」(22日午前、京都府亀岡市で)=河村道浩撮影
紙芝居「まおちゃんの新しい靴」(22日午前、京都府亀岡市で)=河村道浩撮影

 京都府亀岡市の暴走事故で亡くなった小谷真緒さん(当時7歳)を題材にした紙芝居「まおちゃんの新しい靴」が、安全教育で活用されている。「自分の命も他の人の命も大切にしてほしい」。父親の 真樹まさき さん(39)の思いが込められた物語は22日、真緒さんが通っていた市立 安詳あんしょう 小でも披露された。23日で発生から10年となる。(松崎遥)

 「まおちゃんは車の下敷きになり、ランドセルと一緒に引きずられて大 怪我けが をしてしまいました」。22日午前、4年1組の道徳の授業で、児童24人が静かに紙芝居に聞き入っていた。真樹さんに買ってもらった靴を履くのを楽しみにしていた真緒さんの生前の姿や家族の思いを描く物語だ。

 真樹さんが2016年に岡山県内で行った講演を聞いた児童指導員、高谷麻衣さん(26)(岡山県総社市)が「遺族の思いを伝えたい」と当時通っていた山陽学園大の友人らと作成した。事実を基にするが、あえて悲惨な場面は描かず、真緒さんのかわいらしい表情を多く盛り込んだという。

 安詳小や岡山県立図書館などに100セットを寄付したほか、データを無料提供しており、これまで約60の学校や個人に送った。

亡くなった小谷真緒さんを題材にした紙芝居を児童らに読み聞かせる教諭(22日午前、京都府亀岡市で)=河村道浩撮影
亡くなった小谷真緒さんを題材にした紙芝居を児童らに読み聞かせる教諭(22日午前、京都府亀岡市で)=河村道浩撮影

 安詳小では約5年前から事故が起きた日の前後に4年生の授業で活用。担任教諭(32)は「新しい靴を履けなかった真緒さんや家族の悲しみを知り、日常が当たり前でなくなる怖さや命の意味を子供たちと考えた」と話した。

 高谷さんは「真緒さんの命のバトンが今の子供たちにしっかりと、確実に手渡されていることが何よりもうれしい」と話す。紙芝居のデータ提供の問い合わせは、山陽学園大学・山陽学園短期大学ボランティアサークルあい(boranthiaai@gmail.com)。

京都府亀岡市の暴走事故

 2012年4月23日午前8時頃、亀岡市立安詳小の児童が集団登校中、無免許の少年が運転する車が列に突っ込み、児童2人と、付き添いだった妊婦が死亡。児童7人が重軽傷を負った。少年は居眠り運転をしており、自動車運転過失致死傷罪などで有罪判決を受けた。

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2943206 0 ニュース 2022/04/22 15:00:00 2022/04/22 15:00:00 2022/04/22 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/04/20220422-OYO1I50009-T.jpg?type=thumbnail

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