沖縄復帰50年 思い複雑…沖縄県人会兵庫県本部・具志堅会長

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 沖縄の本土復帰から50年が過ぎた。地域の経済は発展したが、約2700人の会員がいる兵庫県尼崎市の沖縄県人会兵庫県本部の具志堅和男会長(75)=同県西宮市=は、「米軍基地の返還が進まない現状に、この半世紀は何だったのかと、素直に喜べない」と複雑な胸の内を語る。

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沖縄への思いを語る具志堅和男会長(兵庫県尼崎市で)
沖縄への思いを語る具志堅和男会長(兵庫県尼崎市で)

 具志堅会長は、本島北部の 本部もとぶ 町出身の両親のもとに大阪市で生まれた。早くに両親を亡くし、中学を卒業してすぐに働き始めた。「家族との楽しい思い出はなく、生活の苦しさはすべて沖縄のせいだと思っていた」と振り返る。

 転機は18歳の時。親戚に会うため、本土復帰前の沖縄を初めて訪れた。大歓迎され、ウチナーンチュ(沖縄の人)の陽気さや温かさを知った。一方、島には米軍基地が置かれて英語が飛び交い、占領下である現実も目の当たりにしたという。

 1972年の復帰後は毎年のように訪ね、美しい砂浜や海、人々の営みに触れ、「沖縄の人間としての誇りが芽生えた」という。同時に、全国の米軍施設の7割が集中する負担の重さに憤りを感じ、基地返還を求める活動にも参加した。基地問題への関心から97年に県人会に入会。2018年から兵庫県本部会長を務め、沖縄の歴史や文化を学ぶ勉強会などを開いてきた。

 貧しかった頃を知る沖縄は観光地として発展し、感慨を覚えるという。その一方、多くの国民が沖縄の基地負担を人ごとのように受け止めているように感じる。「沖縄を『自分ごと』として考えてもらえるよう、本土から問題を訴え続けたい」と語る。

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