原爆死没者名簿の風通しを行う広島市職員ら(18日午前、広島市中区の平和記念公園で)=吉野拓也撮影
8月6日の原爆忌を前に、広島市中区の平和記念公園で18日、原爆死没者慰霊碑に納められた死没者名簿122冊を屋外に出し、湿気を取り除く「風通し」が行われた。
名簿には、昨年8月5日までに死亡が確認された広島の被爆者32万8929人と、奉納を希望した長崎の被爆者12人の氏名や年齢が記されている。2020年8月6日からの1年間で、4802人が加わった。
市職員約20人が、原爆投下時刻の午前8時15分に黙とう。その後、地下の石室から取り出した名簿を白い布の上に並べ、1ページずつ丁寧にめくって風を当てた。