H2O、セブンと提携解消…戦略に違い、ローソンと関係強化へ

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アズナスから転換した阪神甲子園駅近くのローソン(兵庫県西宮市で)
アズナスから転換した阪神甲子園駅近くのローソン(兵庫県西宮市で)

 阪急阪神百貨店などを傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは、セブン&アイ・ホールディングス(HD)との業務提携を解消する。提携の柱の一つだったポイントサービスの連携を6月末で終了する。戦略の違いから、提携効果を期待通り得られないと判断した。H2Oは今後、コンビニエンスストア事業で協業しているローソンとの関係を強化し、関西での基盤強化を進める方針だ。(豊嶋茉莉)

譲渡条件合わず

 H2Oとセブン&アイは2016年に資本業務提携に基本合意した。その一環として、18年には関西のコンビニ「セブン―イレブン」約2700店が阪急阪神グループの「Sポイント」サービスで連携を始めた。

 だが、セブン&アイ傘下の百貨店3店舗のH2Oへの譲渡は条件面が折り合わず、そごう神戸店(現神戸阪急)、西武高槻店(現高槻阪急)の2店舗しか実現しなかった。株式の持ち合いも進まず、「自然消滅の状態」(関係者)になった。

 H2Oは傘下のコンビニ「アズナス」の運営を打診したものの、セブン&アイは関心を示さなかったという。全国で標準化した店舗を展開するセブン&アイと、地域性に合わせるH2Oの戦略は相いれず、関係解消に至った。

地域密着型で一致

 セブン&アイとの提携が進展しない中、H2Oはコンビニ大手の一角であるローソンとの関係を深めた。消費者に身近なコンビニ事業は、関西での基盤をさらに強化するために必要だと考えるからだ。

 ローソンの関西での店舗数は約2500店と、セブン―イレブンを下回るが、地域密着型の店作りを進める方向性が一致し、昨年、業務提携した。アズナス約100店はローソンへの切り替えを完了した。

 H2Oの荒木直也社長は「多面的な取り組みを進めていける手応えを感じている」と話しており、ローソン銀行との連携やポイントサービスの共通化なども検討する。H2Oとローソンは、協業が深まれば資本提携することも視野に入れる。

生き残り模索

 人口減少が進む中、小売業界の競争は激しくなっており、各社は再編や事業整理で生き残りを模索する。

 セブン&アイは、大株主である海外の投資ファンドから収益性の高いコンビニに注力するよう迫られ、百貨店事業の売却を検討している。イオンは、3月にフジ(松山市)を子会社化するなど、各地で地盤を築くスーパーを傘下に置き、収益拡大を目指している。

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