「祖国のバレエを見せたい」 ウクライナから避難のダンサー 公演に向け練習再開…兵庫・淡路島

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来日後、初めて練習したシュリヒテルさん(右)とイワノワさん(中央は針山さん)(19日、淡路市で)=泉祥平撮影
来日後、初めて練習したシュリヒテルさん(右)とイワノワさん(中央は針山さん)(19日、淡路市で)=泉祥平撮影

 ロシアによる侵攻でウクライナから日本に避難したバレエダンサー2人が、兵庫県淡路市で練習を再開した。祖国の惨状に心を痛めながらも、「今、自分のできることをする。ウクライナのバレエを見せたい」と話し、6月18、19日に同市内で開かれる公演に向け、準備を進めている。(山口博康)

 ウクライナ西部の都市リビウの国立歌劇場に所属するスベトラーナ・シュリヒテルさん(21)と、ネリア・イワノワさん(21)。世界的バレリーナ針山 愛美えみ さん(45)を中心としたパソナグループの支援プロジェクトで14日に来日し、淡路市に滞在している。

 19日には市内のショッピングセンターで買い物を楽しみ、市立しづかホール(志筑新島)で来日後、初練習。針山さんと一緒にストレッチや軽めの運動をこなし、演目についても意見を交わした。シュリヒテルさんは「好きなバレエができてホッとした」と喜び、イワノワさんは「まだ時差を感じるけど、心地よい疲れ」と笑顔を見せた。

 ウクライナでは侵攻後、気持ちが休まらない日々が続いたという。当初の約1か月は公演中止となったが、4月から再開。空襲警報が鳴るたびに避難する状況で踊り続けたという。シュリヒテルさんは首都キーウ(キエフ)出身、イワノワさんは南部のオデーサ(オデッサ)出身で、残してきた家族のことを考えると「心が痛い」と表情を曇らせる。

 ともに11歳から本格的に踊り始め、「バレエは人生そのもの。心や魂を伝えることができる」と口をそろえる。支援プロジェクトでは、さらにバレエ講師2人の来日が決まっており、パソナで音楽に取り組む社員も参加して舞台を作り上げる予定だ。

 針山さんは6月の公演について「2人の心境を聞く場も設けて、身近に感じてもらえるような機会にしたい」と話し、8月24日のウクライナ独立記念日に、より本格的な公演の実現を目指す考え。2人は祖国に平和が戻ることを願いつつ、「色んなことにチャレンジしていく」と意欲を見せている。

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