ローザンヌ、西宮で日本実地予選…10月、バレエ水準向上で招致

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今年2月、スイスでの本選でレッスンを受ける出場者ら(c)Gregory Batardon
今年2月、スイスでの本選でレッスンを受ける出場者ら(c)Gregory Batardon
日本予選を招致した西尾さん(右)とブラッドニー芸術監督=ダンスウエスト提供
日本予選を招致した西尾さん(右)とブラッドニー芸術監督=ダンスウエスト提供

 スイスで毎年開かれる若手ダンサーの登竜門「ローザンヌ国際バレエコンクール」の日本予選が10月、兵庫県西宮市で開催されることになった。事務局はこれまでビデオ審査で本選出場者を選んできたが、バレエの水準が上がっている日本を重要な地域と位置付け、招致に応じた。世界有数のコンクールの予選がアジアでも開催されるのは異例で、才能ある若手の発掘やバレエ人口のさらなる増加が期待されている。(淵上えり子)

 同コンクールは、来年で創設50周年となる伝統があり、日本人では吉田都さんや熊川哲也さん、菅井 円加まどか さんらが入賞している。大会を普及するため、特別に米国やロシアなどで開催されたことがあり、1989年は本選、予選とも東京で行われた。しかし、通常は欧州と南米のみ実地で予選が開かれ、多くの地域では課題を踊る動画で審査されてきた。

 近年、バレエ界で日本人の活躍は目覚ましく、世界の主要コンクールで入賞が相次ぐほか、名門バレエ団で主役に抜てきされるケースも増えている。ローザンヌコンクールも、日本からは例年80人前後が応募し、出身国別で最多となる年もある。

 予選は、舞台芸術を企画する「ダンスウエスト」(大阪市)の西尾智子代表(70)が招致した。バレエ好きが高じて87年から関西でバレエ公演を手がけ、ローザンヌの入賞者を集めた公演も行ってきた。「未来ある子供たちの踊りを審査員に直接見てもらいたい」とスイスの事務局に働きかけた。予選の運営費や本選出場者の渡航費などを工面するためスポンサーを探し、準備を進めている。

 参加者は7月15日に決定し、予選は10月1、2日、西宮市の兵庫県立芸術文化センターで行われる。

 14~18歳が対象。初日は本選と同様、国際的に活躍するコーチ陣から基礎レッスンを受け、審査員がその様子を評価する。2日目は舞台でクラシックバレエと現代舞踊を披露し、上位2~4人が来年1~2月の本選に進む。舞台での演技は一般公開される。

 舞踊評論家の岡見さえ・共立女子大准教授は「ローザンヌは、競争よりも出場者の可能性を伸ばすことを重視する。日本予選は若手ダンサーが本場の動向を肌で感じ、成長するチャンス。バレエの魅力を多くの人に伝える機会にもなる」と指摘する。

 日本側は来年以降も継続して予選を行いたい考え。事務局長を務めるキャサリン・ブラッドニー芸術監督は「日本との絆は我々にとって非常に大切。将来有望な若手ダンサーを発掘し、本選への扉が開かれることを期待する」としている。

ローザンヌ国際バレエコンクール  1973年創設。入賞者は奨学金をもらい、世界の名門バレエ学校などで学べる。今年は39の国・地域から応募があり、大阪府出身の田中月乃さんが2位に入賞した。

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