共同運営で収益向上狙う…不利な立地に集客課題も サムティ・刀、ネスタリゾート買収発表

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記者会見で撮影に応じる小川氏(左)と森岡氏(大阪市北区で)
記者会見で撮影に応じる小川氏(左)と森岡氏(大阪市北区で)

 兵庫県三木市のテーマパーク「ネスタリゾート神戸」の運営に、不動産開発大手のサムティとマーケティング会社の刀が共同で乗り出した。ネスタは都市部から遠い立地に加えてコロナ禍が響き、苦戦を強いられてきた。全国的に地方のテーマパークが集客に苦しむ中、収益力を高められるか手腕が試されることになる。(佐藤一輝、豊嶋茉莉)

ホテル改装

 「ネスタの認知度は高まっており、もっと強くなれる」。刀の森岡毅CEO(最高経営責任者)は大阪市内で開いた記者会見で、こう力を込めた。

 ネスタは、パチンコ店を展開する延田エンタープライズが保養施設「グリーンピア三木」を刷新し、2016年に開業した。刀は18年から協業しており、自然の中で様々な遊びが体験できるアトラクションを整備して集客力を高めてきた。

ワイヤロープにつられて施設内を滑空する「スカイ・イーグル」=ネスタリゾート神戸提供
ワイヤロープにつられて施設内を滑空する「スカイ・イーグル」=ネスタリゾート神戸提供

 今後、さらに自然を生かしたアトラクションを充実させる。森岡氏は「『大自然の冒険テーマパーク』の軸をぶらさず、ブランドを強化したい」と語った。

 訪日客の本格的な回復をにらみ、敷地内にあるホテルもテコ入れを図る。サムティの小川 靖展やすひろ 社長は「『冒険』というテーマに沿った形で、ホテルを改装したい」と強調した。

コロナ禍前から苦戦

 森岡氏は大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社出身で、独立して刀を設立。「西武園ゆうえんち」(埼玉県)の刷新などを手がけてきた。

 一方、サムティは単身者用マンションに強みを持つ不動産開発大手だ。ホテル事業にも注力しており、2月末現在、大阪や東京などで18棟を運営している。

 両社がネスタの買収に踏み切ったのは、互いの強みを生かせば収益力を高められると判断したからだ。

 ネスタはコロナ禍前から集客に苦戦してきた。両社は具体的な業績を明らかにしていないが、関係者によると、運営する延田の子会社の最終利益は赤字が続いてきたという。

 延田側は複数の企業に売却を打診したが断られ、最終的に協業先の刀がサムティに呼びかけて、今回の買収スキームが固まった。資金面はサムティが支え、今後5年間で100億円を投資する。小川氏は「5年後には投資採算が十分合うようにしたい。(現在の)5倍、10倍の利益水準を期待している」と述べた。

厳しさ増す環境

 遊園地やテーマパークは、コロナ禍で最も打撃を受けた業態でもある。経済産業省によると、昨年の主要施設の売上高は計3055億円と、コロナ禍前の半分以下に落ち込んだ。

 人口減少や娯楽の多様化に伴って、遊園地やテーマパークを取り巻く環境は厳しさを増している。

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