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高知ユナイテッドを率いる大谷監督(高知市で)
高知ユナイテッドを率いる大谷監督(高知市で)

 ◇高知ユナイテッド監督 大谷武文さん40

 「一緒に高知からJリーグで戦えるチームをつくらないか」。2013年からJリーグのセレッソ大阪のU―12(12歳以下)の監督を務めていた際、元セレッソ監督で高知ユナイテッドの西村昭宏監督(現・ゼネラルマネジャー)に何度も声を掛けられ、16年、ついにヘッドコーチへの就任を決意した。「最初は1年間で大阪に戻るつもりだった」と笑う。

 四国サッカーリーグは、Jリーグ入りを目指すJFL(日本フットボールリーグ)の下部にあたる地域リーグ。高知ユナイテッドは、16年に社会人チームのアイゴッソ高知と高知UトラスターFCが合併してできたチームで、選手たちは、それぞれ仕事を持ちながら、ボールを追っていた。「専用のグラウンドはなく、全員で練習できるのは週1回程度だった」と振り返る。

 それでも、「選手は身体能力も高く、可能性があるチームだったからこそ、環境のせいにしたくなかった」。グラウンド事情で試合形式の練習が思うようにできないことを逆手に取り、トラップやパスなどの基礎を徹底的に反復。個人の基本的な技量の向上に力を注いだ。結果、コーチ就任1年目で四国サッカーリーグ2位の好成績を残した。

 大阪生まれ。もともとサッカーが好きだったが、小学6年生の時に宮崎市に引っ越したのを機に、本格的に始めた。実力もあり、高校は地元の強豪・日章学園に入学。全国大会にもレギュラーで出場したが、Jリーグから声はかからなかった。

 「プロを目指したい。そのためには、他の人ではできない技術を身に付けたい」。そう考え、サッカー大国・メキシコに単身で渡り、その後、エルサルバドルやクロアチアでも技術を磨いた。

 中でも忘れられないのが、クロアチアでの日々。内戦のまっただ中で、砲弾が市街地を飛び交う状況でも、国内リーグの試合は行われた。“戦争相手”との試合にも大人は応援に熱中し、子どもは空き地でボールを蹴っていた。そこでは、サッカーが「文化」として根付いていた。

 「選手は内戦の相手にも尊敬の念を持ちながら、試合に臨んでいた。サッカーは地域に愛され、結果的に平和への懸け橋となっていた」と振り返る。

 17年からは監督に就任し、四国サッカーリーグで2連覇を成し遂げた。ただ、それだけでは満足していない。「サッカーを文化として根付かせるには、地域の人に愛されなければならず、そのためには地域に貢献しなければならない」と強調する。

 理想の実現のためにも、サポーターの存在は欠かせない。中には、県外の試合にも欠かさず応援に来てくれる人もいる。「リーグ優勝で満足することなく、高知ユナイテッドをJリーグへ導くことが、何よりの恩返し」と話す。

 9日からは、「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」が始まる。「まずはJFLへの昇格を」。言葉に力をこめた。(石山脩平)

 ◆12チームがしのぎ

 「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」では、四国や中国、関西など九つの地域リーグを勝ち上がった12チームがJFLへの昇格を目指して戦う。

 1次ラウンドは、4チームずつ3グループに分かれて総当たりのリーグ戦を行い、各グループの1位と、2位の中で最も成績の良い1チームの計4チームが決勝ラウンドに進出。この4チームが改めて総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームはJFLに自動昇格する。

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使い方
47772 0 人あり 2018/11/05 05:00:00 2018/11/05 05:00:00 指導を行う高知ユナイテッドの大谷監督(17日午前10時37分、高知市で)=石山脩平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181104-OYTAI50005-T.jpg?type=thumbnail

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