工科大ロケット 宙高く

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ロケットエンジン開発を進める池田さん(右)ら団体のメンバー(高知市で)
ロケットエンジン開発を進める池田さん(右)ら団体のメンバー(高知市で)

学生 エンジン開発取り組む

来春完成目標 企業に資金、技術協力要請

 高知工科大の学生団体が高度1キロを超えて飛ぶロケットに載せるエンジン製作に取り組んでいる。メンバーは、来年3月までのエンジン完成を目指しており、企業などに資金や部品加工の技術について協力を呼びかけている。(福田友紀子)

 エンジン開発に取り組んでいるのは、2014年に設立した、学生団体「RaSK」(ラスク)で現在、システム工学群を中心に1年~4年生の約10人が参加している。

 同団体の代表で、システム工学群3年の池田直崇さん(22)によると、テロ対策などに伴う規制強化の影響もあり、ロケット用の既製品のエンジンは、今後入手が困難になる可能性があるという。

 また、既製品のエンジンには性能のばらつきなど問題があり、高度1キロを超えるロケットの製作は難しいとの見方もあり、「それなら、自分たちでつくろう」と17年4月から3年の計画でエンジンの自主開発に取り組んでいる。

 開発を目指すのは固体燃料と液体酸化剤を組み合わせた「ハイブリッドタイプ」で、強度や燃焼効率などのデータの計算を終え、設計図が完成した段階。製作を進めるには、資金不足に加え、部品の調達や、部品を加工する技術が必要で、学生団体だけでは計画が進まなくなってきているという。

 そんな中、真っ先に協力を名乗り出たのが工作機械製造会社「山崎技研」(香美市)。昨夏、池田さんが工場見学で同社を訪れたことがきっかけで、エンジンの推進力を生み出す「燃焼ノズル」と呼ばれる部品を提供した。

 これが縁で、1月24日に高知市内で開かれた県工業会の賀詞交歓会にも招かれ、池田さんがプロジェクトについて発表。会場では、エンジンのイメージモデルや、試作ロケットを展示し協力を呼びかけた。

 その場で寄付の支援を決めた人も。ある企業の幹部は「若い人たちがこんなに大きな夢をもち、それを形にしようと動いている姿に感動した。粘り強く頑張ってほしい」とエールを送った。

 池田さんは「太平洋に面する高知はロケット打ち上げに有利な立地。企業や学生との交流を深め、宇宙産業を活発にできる可能性がある」とし、「海外に負けないような高い高度を目指す。常識にとらわれず学生だから自由にできることを実行していきたい」と意気込んでいた。

 同団体は50万円の資金協力を希望。協賛額や提供する部品の額に応じて、団体のホームページやエンジン本体などに社名を掲載するなどの特典がある。問い合わせは、プロジェクトの専用メール(raskfire@ugs.kochi-tech.ac.jp)。

419922 0 ニュース 2019/02/03 05:00:00 2019/02/03 05:00:00 2019/02/03 05:00:00 ロケットエンジン開発を進める池田さん(右)ら(高知市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190202-OYTNI50036-T.jpg?type=thumbnail

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