最後の梅まつり 盛大に 24日宿毛・楠山公園

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最後の梅まつりに向けて準備を進める畑中将男さん、恵子さん夫妻(宿毛市で)
最後の梅まつりに向けて準備を進める畑中将男さん、恵子さん夫妻(宿毛市で)

住民高齢化で休止 花と古里の味 楽しんで

 県内有数の梅の名所、楠山公園(宿毛市橋上町楠山)で、地元住民らが毎年開いてきた「梅まつり」が、24日に開かれる第10回を最後に休止する。住民の高齢化で祭りの開催が難しくなったため。今年の梅林はすでに見頃になっており、白、赤、ピンクの花が咲き、ほのかな香りを漂わせている。住民らは「開花は、例年より早いが祭りの日までもちそう」と、有終の美を飾るための準備に励んでいる。(広浜隆志)

 楠山公園は、松田川上流にある「坂本ダム」建設に伴い移転した旧市立楠山小学校跡地周辺に整備された。住民らは「特徴のある公園にしたい」と、県と市と協議し梅林として整備。2000年に苗木約600本を植えた。サルに芽をかじられるなど被害も出たが、7種類約400本の梅が順調に育ち、数年で実も収穫できるようになった。

 楠山区長の畑中将男さん(67)ら住民有志が09年、「楠山うめプロジェクト」を結成、初めての「梅まつり」を開いた。畑中さんは「祭りで林業が盛んだった頃のにぎわいを取り戻したかった」と振り返る。

 出店に並べる食べ物は、地元産にこだわる。新たな特産品・梅を使ったジャムや梅干し、「カリカリ梅」などをはじめ、手作りの味噌みそや田舎寿司ずしなど。最近人気があるのは、「しし汁うどん」と鹿カレー。地元で捕獲したイノシシとシカの肉をたっぷり使い、毎回、品切れになるという。祭り当日は地元に活気が戻った。

 しかし、人口減と高齢化に歯止めはかからない。現在、地区住民は約30世帯70人で、祭りが始まった頃に比べ、10世帯近く減った。プロジェクトのメンバーも高齢化が進み、畑中さんと、妻の恵子さん(70)が“若手”になる。毎回2回ある「餅投げ」のためにメンバー総出で行う餅づくりなど、祭りの準備がきつくなり、2、3年前から「終了」が取りざたされるように。畑中さんは「もう少し継続できそうだったし、『イベント業者などに頼もうか』という意見も出たが、切りもいい」と休止を決断した理由を話す。

 同地区では梅林の管理と果実の摘み取り販売は続ける。畑中さんは最後の祭りについて「鹿肉もしし肉もいつもより多めに準備した。楠山の〈梅と味〉を楽しんでほしい」とPRしている。

 梅まつりは、午前10時~午後3時、餅投げは午前10時と午後2時の2回行われる。問い合わせは、「山里の家」内の同プロジェクト(0880・64・7037)。

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442637 0 ニュース 2019/02/14 05:00:00 2019/02/14 05:00:00 2019/02/14 05:00:00 最後の梅まつりに向けて準備を進める畑中将男さん、恵子さん夫妻(宿毛市橋上町楠山の楠山公園で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190213-OYTNI50023-T.jpg?type=thumbnail

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